• "災害想定"(/)
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  1. 阪南市議会 2002-03-05
    03月06日-02号


    取得元: 阪南市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-26
    平成14年  3月 定例会(第1回)       平成14年阪南市議会第1回定例会会議録(第2日目)1.招集   平成14年3月5日(火)午前10時00分1.再開   平成14年3月6日(水)午前10時00分1.延会   平成14年3月6日(水)午後3時50分1.閉会   平成14年3月28日(木)午後1時53分1.議員定数  20名1.応招議員  20名       1番 庄司和雄        2番 楠部 徹       3番 公文信次        4番 貝塚敏隆       5番 二神 勝        6番 三原伸一       7番 加納登美子       8番 見本栄次       9番 木村正雄       10番 中谷清豪      11番 芝野正和       12番 谷口佳久      13番 坂原利満       14番 土井達也      15番 武輪和美       16番 有岡久一      17番 土井清史       18番 慶田 浩      19番 根来武義       20番 塩谷嘉克1.不応招議員   なし1.出席議員   応招議員に同じ1.欠席議員   不応招議員に同じ1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名   市長        岩室敏和    助役         岡田茂伸   教育長       川村一郎    総務部長       直川清次   市民部長      米原義光    保健福祉部長     石橋国夫   事業部長      岡本義彦    上下水道部長     阪上成行   行政委員会事務局長 中谷 勤    学校教育部長     徳和目睦一   生涯学習部長    南 末吉    病院事務局長     中務正彦1.本会議に職務のため出席した者の職氏名        議会事務局長     竹中義信        議会事務局庶務課長  阿形 昭        議会事務局主任    木村浩之1.付議事件 日程第1       一般質問◯厚生文教常任委員会への閉会中の継続審査付託分1件 日程第2 平成13年 阪南市立幼稚園条例の一部を改正する条例制定について      議案第69号 日程第3 報告第1号 平成13年度定例監査の結果について 日程第4 議案第1号 市道路線認定について 日程第5 議案第2号 阪南市立の学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例制定について 日程第6 議案第3号 阪南市まちの美化に関する条例制定について 日程第7 議案第4号 阪南市企業誘致促進条例制定について 日程第8 議案第5号 阪南市事務分掌条例の一部を改正する条例制定について 日程第9 議案第6号 職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例制定について 日程第10 議案第7号 職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例制定について 日程第11 議案第8号 特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例制定について 日程第12 議案第9号 一般職の職員の給与に関する条例及び一般職の職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例制定について 日程第13 議案第10号 阪南市環境保全条例の一部を改正する条例制定について 日程第14 議案第11号 阪南市介護保険条例の一部を改正する条例制定について 日程第15 議案第12号 阪南丘陵地区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例制定について 日程第16 議案第13号 阪南市水道事業給水条例の一部を改正する条例制定について 日程第17 議案第14号 平成13年度阪南市一般会計補正予算(第7号) 日程第18 議案第15号 平成13年度阪南市国民健康保険特別会計補正予算(第4号) 日程第19 議案第16号 平成13年度阪南市財産区特別会計補正予算(第2号) 日程第20 議案第17号 平成13年度阪南市下水道事業特別会計補正予算(第2号) 日程第21 議案第18号 平成13年度阪南市介護保険特別会計補正予算(第4号) 日程第22 議案第19号 平成13年度阪南市病院事業会計補正予算(第1号) 日程第23 議会議案第1号 平成14年度予算審査特別委員会の設置について 日程第24 議会選任第1号 平成14年度予算審査特別委員会委員の選任について 日程第25 議案第20号 平成14年度阪南市一般会計予算 日程第26 議案第21号 平成14年度阪南市国民健康保険特別会計予算 日程第27 議案第22号 平成14年度阪南市交通傷害補償特別会計予算 日程第28 議案第23号 平成14年度阪南市財産区特別会計予算 日程第29 議案第24号 平成14年度阪南市老人保健特別会計予算 日程第30 議案第25号 平成14年度阪南市下水道事業特別会計予算 日程第31 議案第26号 平成14年度阪南市介護保険特別会計予算 日程第32 議案第27号 平成14年度阪南市水道事業会計予算 日程第33 議案第28号 平成14年度阪南市病院事業会計予算 △再開 午前10時00分 ○議長(有岡久一君) 皆さんおはようございます。昨日に引き続きまして、お疲れのところご出席ありがとうございます。 ただいまの出席議員は、20人です。定足数に達していますので、平成14年阪南市議会第1回定例会を再開します。 それでは、本日の会議を開きます。議事日程については、ご配付のとおりです。 それでは、昨日に引き続き、日程第1、一般質問を続行します。 会派名簿掲載順の輪番制により、政友クラブの代表質問を許します。 それでは、質問者1番庄司和雄君どうぞ。1番庄司和雄君。 ◆1番(庄司和雄君) 皆さんおはようございます。政友クラブを代表いたしまして質問させていただきます。それでは、先日より通告しておりました市政運営方針について、3項目の質問をさせていただきます。 現在、国、府政におきましても抜本的な構造改革の基本方針を打ち出し、戦後50年以上続いた社会経済システムの構造を大きく見直していることが国、地方を通じて求められています。大阪府は昨年9月秋に行財政計画案として具体的な取り組みを策定しています。 こういった中、本市におかれましても、平成13年12月に財政健全化プロジェクトチームにより、本市における財政の現状として危機的な状況であると報告を受け、平成14年度9月までには財政再建実施計画を作成するということも踏まえて、平成14年市政運営方針についてお伺いいたします。 まず、1点目の行政運営についてなんですが、4点あります。よろしくお願いいたします。 1点目は、現財政危機の中、事務事業評価の実施につきまして、大きく分けて新しく行う事業、現段階で行わなければならない事業、先送りでき得るもの、凍結しなければならないもの等の事務事業の優先順位を明確に打ち出してもらいたい。今回出されている市政運営の中に記載されている計画も含めてお願いいたします。 2点目は、今日の厳しい財政状況にあって、地域ででき得るもの、委託できるものは委託によって経費の削減を図ることは当然のことである。今日の経済社会が発展する中で、地域性や助け合いといった精神が薄れてきている。子育て支援や学童保育、高年齢者を対象としたデイサービスなどを地域で総合的にサポートできれば、最も理想的な地域社会が構築できるのではないか。 今後、これらをサポートするのが地域のNPOであると思う。まさにNPOは今後の外部委託のあり方を考えるのではないかとさえ思っている。 近い将来のことではあるが、幼稚園の統廃合によって幼稚園施設が余ってくる。地域のNPOに貸し出し、子育て支援や学童保育などを市から委託を受けて実施できればと考えている。また、これらの実施を重ね、保育所、高年齢者、デイサービスまでも手がければ理想的であると思っている。そこで、NPOや地域の活力ある民間団体に市の施設を貸し出すことは可能か。 3点目になるんですが、市内循環バスについてお伺いいたします。 循環バスは、市政運営方針の中にも記載されていますが、ぜひとも推し進めていただきたいと思っています。しかしながら、進めるに当たり素案の中の事業内容、受託事業者の選定、今後の方向性をもう少し時間をかけて精査しなければならないのではないかと考えるが、どうでしょうか。 4点目になるんですが、行財政運営に関して、市立病院の新築・移転についてお聞きいたします。 現阪南市立病院については、建物がかなり古くなっている。そのことを踏まえて市長がスカイタウンヘ新築・移転、5年以内に青写真を提示すると意思表示を行っており、現在プロジェクトチームを立ち上げて検討させているとのことでありますが、その現実にあっては、市の財政状況は当熱関与するものでありますが、市立病院の経営状況に大きく左右されるところであると考えております。 そういったことから、市立病院では平成13年度において市立病院経営改善行動計画を策定し、病院経営健全化に取り組んでいるということがありますが、しかしながら市立病院を見てみますと、MRIの整備、さらには現在病院の環境向上を図るために、施設補修を順次推し進めている状況にあり、患者側に立てばよりよい環境整備と喜ばれることは事実でありますが、そのような状況の中、本当に病院の新築・移転が実現するのか。 今、プロジェクトチームにおいて病院の健全化を前提とした新築・移転を検討されているのであれば、二重投資という結果につながり、新築・移転の実現にはいささか疑問視せざるを得ないと考えます。そういった中、市長の市立病院の新築・移転についてのお考えをお示しいただきたいと思います。 2項目めになるんですが、次に海浜空間整備について質問いたします。 海浜空間整備につきましては、過去の定例市議会において、海浜空間整備の方向性や考え方、進捗状況等を質問してまいりました。こうした中、昨年度末に策定された阪南市総合計画におきましては、第2章「出会い、躍動するまち 次世代に引き継ぐ都市基盤の形成」の中において、海浜部における新たな道路交通機能の形成、海岸保全機能の充実、港湾・漁港機能の強化、リゾートレクリエーションの機能の整備など、海浜空間の都市機能の整備を図る。また、関西国際空港の立地インパクトを有効に活用できる海浜空間の都市機能の形成を図るとした基本方針が挙げられております。 また、国におきましては、昭和31年に制定された防護を目的とした海岸法が平成11年に海岸の防護に加え、美しく安全で生き生きした海岸を目指して、海岸環境の整備と保全と公衆の適正な利用の確保の3点の目標を持った海岸法の一部改正がなされ、海岸保全基本方針が策定され、都道府県にあってはこれを受け、海岸保全基本計画を策定するよう指示されているものであります。 そこで、大阪湾域を管理している大阪府と兵庫県が共同で取り組んでいる大阪湾沿岸基本計画本市海岸整備計画の位置づけがどのような状況となっているのか、また今後大阪湾沿岸基本計画が策定された後の本市海岸整備計画はどのようになるのか、お伺いいたします。 次に、3項目めの児童館設立についてになるのですが、少し説明いたしますと、児童館とは児童センターを含む児童福祉法第40条による児童福祉施設です。屋内型の児童厚生施設、屋外の児童遊園もありで、子供に健全な遊びを提供して、その心身の健康を増進し、情操を豊かにすることを目的といたします。 児童館は屋内型の福祉施設ですが、活動は建物内にとどまりません。地域児童の健全な発達を支援するための屋内外の地域活動を初め、遠隔地でのキャンプなど必要な活動の一切を含んでいます。 児童館は子供たちに遊びを保障します。遊びは子供の人格の発達を促す上で欠かすことができない要素であります。遊びの持つ教育効果は、ほかで補うことができません。子供たちは遊びを通して考え、決断し、行動し、責任を持ってという独自性、自主性、社会性を身につけます。換言すれば、今の教育に最も欠けている自立教育プログラムが遊びの要素に含まれているのです。 児斎館は、子供一人一人の状態を観察し、個々のペースに応じて自立していくことができるよう専門職員が支援します。 また、子供の生活が安定する環境が整備されるためには、大人の理解と協力が不可欠であり、親のグループやジュニアボランティアを育成するとともに、諸機関や団体との連携を図る中で、子供に優しい総合的な福祉のまちづくりを目指します。共働き家庭の子供たちが安定した放課後を過ごせるよう、登録制で毎日学校から直接来館する児童クラブ事業や、育児不安に陥りがちな子育ての母親を支援する午前中の幼児クラブ活動など、まさに児童のデイサービス事業と言えると思います。 また、不登校やいじめへの対応、虐待など深刻な児童問題の早期発見の場として期待されるほか、家庭や学校、児童相談所と連携しつつ、子供が自立できるよう支援する活動も増加しています。エンゼルプランが施行され、保育所を初めとする児童福祉施設が地域に開く活動を目指しているのですが、地域との連携のノウハウは、従来より児童館が培ってきております。住民のニーズを吸収し、それぞれの専門施設や機関に橋渡しするコーディネーターとしての役割が重要となってきているところです。遊びの施設として根づいた児童館は、今子供の最善の利益を保障する地域福祉活動の拠点施設として福祉的機能を発揮するよう求められています。 ということで、こういった施設であります。阪南市におかれましても学童保育が始まったばかりですが、現段階では対象年齢の制限があり、また時間さえも規制されています。児童館については、阪南市においてはどういった見解をお持ちなのか、ひとつよろしくお願いいたします。 二次質問に関しては、また自席の方でよろしくお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) おはようございます。初めに、行財政運営についてお答えいたします。 まず、事業の優先順位でございますが、本市のすべての事業を網羅した順位づけを行うことは困難でありますことから、今年度試行実施いたしました事務事業評価制度の問題点や、新たな課題を解決した適切な施策選択を行う上での有効な手法として活用できるよう検討したいと存じます。 次に、NPOへの施設の貸し出しについてでございますが、議員お示しのように、今後NPOが地域福祉を推進する中で大きな役割を果たすものと期待されております。そこで、NPOを活動するための施設の貸し出し等につきましては、当該NPOの目的や地域とのかかわりなどを総合的に判断する必要があろうかと存じます。 ご質問の幼稚園の跡地や空き施設の貸し出しですが、法的な観点からは問題はないものと考えられます。 市内循環バスにつきましては、平成14年度の早い時期に運行させていただければと考えております。 次に、市立病院の新築・移転についてでございますが、現市立病院につきましては、昭和41年に改築、昭和49年に新館を増築し、旧館においては築後36年、新館では28年を経過し、老朽化が進む中、MRIの整備や施設の環境整備に努めているところでありますが、大規模改修あるいは建て替えといった検討が必要な時期に来ていること、並びに市民の医療ニーズヘの高まり、医療需要の増大への対応などを図る必要であることから、昨年6月に新築・移転プロジェクトチームを発足し、現病院の経営健全化を前提に新築・移転についての調査検討をさせているところであります。 プロジェクトの検討につきましては、現状把握、分析、医療体制の再検討、地域医療体制のあり方についての検討、さらには新築・移転とした場合の類推地及び今後の病院運営のあり方等について調査研究し、市立病院の将来構想として取りまとめを行うものであり、先般プロジェクトより調査・分析の中間報告を受けたところであります。 今後としましては、本年秋を目途に最終報告を取りまとめるよう指示しており、その後最終報告書を踏まえ、本市の財政状況を十二分に見定め判断するとともに、議員の皆さんのご意見をお伺いさせていただき、新築・移転についての検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。 次に、海浜空間整備についてお答えいたします。 海浜空間整備への取り組みにつきましては、平成5年度に総合計画において新海浜空間創出構想と位置づけ、整備の方向性について、平成8年度に学識者及び大阪府関係部局の協力を得ながら、本市の特色である海を生かした新しい環境創造を実現するべく、海浜空間の創出を長期的視点に立って調査検討を行ってきたものであります。 これをもとに、整備の実現化に向けた段階整備計画として、男里川河口部から福島海岸を第1期第1次整備エリアと位置づけ、一昨年度、前の建設省河川局に整備着手の要望を行ったところであります。 こうした中、国において平成11年5月に海岸法が抜本的に改正され、従前から位置づけのありました津波などに対する「防護」に新たに「環境」及び「利用」の観点を加え、調和のとれた海岸の保全を計画的に推進することにより、地域の実情に応じた海岸の保全を進めていくとした今後の海岸づくりの方向性が示されたところであります。 また、今後の海岸行政の指針として、平成12年5月に国で策定されました「海岸保全基本方針」を受け、大阪湾域を管理している大阪府と兵庫県が共同で、防護、環境、利用における海岸保全の基本的事項として、「大阪湾沿岸海岸保全基本計画]を平成13年度末に策定することとなっております。 本市といたしましては、この計画に阪南海岸の整備について位置づけを得るべく、大阪府に対し強く働きかけを行いましたところ、平成14年2月に発表されました素案におきまして、福島海岸ほかについて海岸保全施設の整備計画が盛り込まれたところであります。 今後、この「大阪湾沿岸海岸保全基本計画」に基づく海岸保全施設整備計画のもと、自然干潟の保全など海浜環境の整備に向け、国並びに大阪府と十分な調整を図り、整備着手に向け取り組んでまいりたいと考えております。 終わりに、児童館の設立についてお答えいたします。 児童館は将来的には必要な施設であると認識いたしております。今後、引き続き調査研究してまいりたいと考えております。 ◆1番(庄司和雄君) まず、1点目のお答えの中で、適切な施設選択を行うということですが、私の思いの確認で申しわけないんですけども、施設の進行管理と解釈してよろしいのでしょうか。 市長、お願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 そのとおりでございます。 ○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。 ◆1番(庄司和雄君) そうでしたら、今後におきましても詳細な進行状況、報告も含めて取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 あと、幼稚園の統廃合についてなんですけども、幼稚園の統廃合により当然財政面的にも効果が出てくると思うんですが、跡地利用や新たな施設にかかる費用の過剰投資とならないように、行財政運営に努めてもらいたいと思っている次第です。 3点目の循環バスに関してなんですが、本市は広域的道路網整備生活空間道路の整備も進んでいない中、バス停の設置場所、それに伴い交通渋滞対策、交通弱者と言われる子供、高年齢者、障害をお持ちの方々に、少しでも今以上のサービスが得られる形を施策として進めていただきたいと思うのですが、市長どうお考えでしょうか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、庄司議員の方から問題点をいろいろ列記していただきました。当然、これから議員の皆さんのご意見も聞かせていただいた上で議決をいただくわけでございますけれども、将来循環バスを運行させていただくということになりましたら、今ご指摘いただいた点を十分踏まえた上で、実現の方向性を見出していきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。 ◆1番(庄司和雄君) 循環バスについて、最後に財政の危機的状況の中ですので、今期計上されている予算以下で、低コスト高サービスを目指して運行できるよう要望するものであります。 また、早い時期に所管部署の報告と一事業者の支援とならないようによろしくお願いいたします。 あと、市立病院の新築・移転についてなんですが、これはちょっと意見として申し上げたいと思います。市立病院新築・移転の実現のためにも危険箇所の補修はやむを得ないと思うんですが、市の財政状況が逼迫している中、市からの毎年の繰出金により運営が実現されているという認識に立っていただき、将来を見据えた施設整備のあり方において、過重投資とならないよう十分検討して取り組んでいただきたいと思う次第であります。 次に、海浜空間についてなんですが、ただいまの市長答弁の中で、具体的な海岸整備については、この3月に大阪府と兵庫県の合同で策定される大阪湾沿岸海岸保全基本計画の位置づけに基づき進められるとのことでありますが、本市海岸部の整備に向け、大阪府へ積極的に働きかけをしていただくようお願いいたします。 次に、本市の海岸整備に関し、尾崎港について質問いたします。 尾崎港については、関西国際空港に関連し、当空港の災害時における防災拠点となる救護港として位置づけられていますが、過去に実施された関西空港災害想定訓練の際、近畿管区行政監察局より、水深が浅く海上保安庁の巡視船など入港できないため、十分な救護活動ができないとの指摘がされており、この件につきましては以前にも質問を行ったところであります。唯一の商港である尾崎港の機能強化、活性化を図る観点から、また空港の対岸都市として国際防災拠点を整備することは、重要な役割であると私自身は考えております。 ついては、関空建設時に検討されてきた空港島建設工法の一つで、海上に浮かぶ巨大構造物であるメガフロートの導入につきまして、市としていかがお考えか、お伺いいたします。 また、三重県熊野灘では民間主導によりメガフロートの導入、活用がされていますが、阪南市で同様の動きがあった場合、市として何らかの協力はいただけるのか、お考えをお教えいただきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 メガフロートにつきましては、私もちょうど1年前ぐらいになりますけれども、いろいろそういうお話が出た時点で研究もさせていただきました。メガフロートのいろんな有効活用というのが、庄司議員もご存じのように多々あるわけでございますけれども、ご承知のようにかなりコストのかかるものでございます。 ですから、メガフロートの災害への活用ということは別にいたしまして、例えば地域でメガフロートを有効活用したいという、そういう提起が派生してきたときに、行政としてどう対応されるかというご意見だと思うんですけれども、今のところ財政的に見ましてかなり危機的な状況でございますので、例えばメガフロートを曳航してきまして、それを固定するだけでも私の聞かせていただいた範囲内では1億円ぐらいかかると。あと、それをどう有効活用するかということで、失礼ですけど、果たして事業として成り立っていくかどうかというような観点もございます。 ですから、結論としまして、民でやっていただいて、民がここまでやるから公として最小限度の予算措置のない協力をしてくれないかということでありましたら、当然地域がよくなることですから行政としても最大限度のご支援をさせていただく考えですが、ただ予算措置ということになりましたら、申しわけないんですけど、今のところ現時点では一切ご協力できないというふうな考えを持っております。 ○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。 ◆1番(庄司和雄君) まことにありがとうございます。 阪南市の21世紀の将来は、山からではなく、関西国際空港を利用する諸外国、つまり海から始まるものであると考えるのですが、夢や希望も持てないことではどうするのかと思います。目の前に空港が完成していながらも喜べないこと、2期工事も始まり、海浜部においても何ら望みも持てないようなことではと思います。 府・国への陳情はもとより、目の前の空港への阪南市の位置づけはどうなっているのか。当然ながら話し合うべき課題であると思います。そして、緊急時の空路を含め、阪南市の海岸部を整備することを第一に要望するものであります。また、我々政友クラブといたしましても、市長を信頼した行政を目指していただきたいと思っている次第であります。 最後に、児童館になるんですが、これら近い将来、子育て支援、縦割り教育として、生涯学習を大きく踏まえた施設として、次世代の阪南市を担う若者を育てるという目標が大事だと考えています。これも地域社会の活性化の一つとして進めていきたいと思うのですが、市長、どうお考えでしょうか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。
    ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 児童館の必要性につきましては、先ほど庄司議員お方からるる述べていただきまして、十分私も理解をしております。私も議員のときに児童館ということに対してある程度興味を持ちまして、それの先進都市ということで、武蔵野市に0123ということで、要するに0歳児から3歳児までということの児童館を建設しておりまして、それの視察に行かせていただいたこともございます。 ですから、将来、先ほどご意見もいただきましたように、例えば空き教室、また幼稚園の統廃合の中で、地域で別に法人の資格がなくても、それに準じたNPOという団体が育ちまして、そういうところが例えば児童館の運営を空き教室なり活用、また跡地利用の活用でやっていただくというふうなお話がありましたら、そういうことに対しては積極的に行政としてもかかわらせていただければありがたいというふうに考えておりますので、行政独自で児童館を建設させていただくということは、今のところかなり厳しい状況であるというふうに判断をいたしております。 ○議長(有岡久一君) 1番庄司和雄君。 ◆1番(庄司和雄君) ありがとうございます。児斎館におきましては、阪南市はこれから将来に向けてモデル地区となるような立派なものを育てていきたいという私の個人的な思い入れもありますので、その際にはまたひとつよろしくお願いいたします。 以上、これをもちまして政友クラブの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(有岡久一君) 以上で庄司和雄君の代表質問を終わります。これで各会派の代表質問を終わります。 引き続き、個人質問を行います。通告順により、木村正雄君の一般質問を許します。 それでは、9番木村正雄君どうぞ。9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) それでは、通告しておりました行財政改革の取り組み及び市政方針についてをお伺いいたします。 市政運営方針を聞き、冒頭、長引く景気低迷等により非常に厳しい財政状況が続いていると情勢分析を行い、またコストとサービスを意識しながら、最少の経費で最大の効果を上げるということを念頭に置いて、公正で効率的、効果的な市政運営を行うことが肝要であると表現されております。 私も、財政は大変厳しい状況であると認識しています。本市にとっては、財政問題は1秒たりとも後退してはいけない問題であります。現市長が市政を運営するに当たっても、それは過去より引き継がれていかなければならない問題です。 今回、その取り組みにして本年度を財政再建に向けたスタートの年と位置づけ、平成14年9月までに数値目標を明確にした阪南市財政再建実施計画を策定するとしていますが、しかしこの問題は、従前より行財政改革実施計画という名でスタートをしていると思われます。新しく策定する計画とは従前よりの計画とどのような違いであり、行財政改革の推進にどれだけ反映できるのか、お伺いいたします。 なお、二次質問は自席にて行います。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 行財政改革の取り組みについてお答えいたします。 平成9年3月に策定いたしました「行財政改革実施計画」によりまして鋭意取り組んでいるところであります。しかしながら、財政プロジェクトチームにより本市の財政を詳細に分析した結果、予想以上に財政が危機的状況にあることがわかりましたので、平成14年9月までに財政健全化の数値目標を明確にお示しした「財政再建実施計画」を策定し、私自身が先頭に立って行財政全般にわたる見直しを指揮し、全職員が一丸となり、健全な財政基盤の確立に向けて不退転の決意で取り組んでまいる考えであります。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) それでは、二次質問をさせていただきます。 先ほど市長の方からご答弁がありまして、過去、平成9年の3月に実施計画を行ってきて、その後財政再建のプロジェクトチームで大変悪い状況がわかったというお答えでした。しかし、行革の関係につきましては、平成6年からこの間ずっと流れとして来ております。特に、平成6年には行財政改革緊急推進本部を立ち上げて平成7年7月に行財政改革実施計画かつくられ、平成9年の今おっしゃいました3月には、平成16年度までの行財政改革の実施計画を立ち上げているのは立ち上げています。 ただ、この問題についてどう処理をするんですか。総括も一つもなしに、ただ財政再建のプロジェクトチームができ上がったので、そこのプロジェクトチームが出してきた案に切りかえていくというように聞き取れるんですけども、過去の計画を総括もなしにプロジェクトチームの案に乗って、平成14年、ことしの9月に財政再建の実施計画を立ち上げるというように私は聞こえるんですけども、その辺もう一回ご答弁いただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 その問題につきましては、きのう谷口議員の方とご意見を聞かせていただいて議論をさせていただきました。また、木村議員とは12月議会にもその件でいろいろご議論をさせていただいたと思います。ですから、現在も当然、行財政改革は行財政の実施計画に基づいてやらせていただいております。今回の14年度の予算を編成するにしましても、一応前山の問題と箱作の土地区画整理事業がなかったとしましたら、前年度対比で6.8%のマイナスになっています。ですから、当然行財政改革はこれまでもやってきておりますし、現在もやっておりますし、一応再建計画ができるまでずっとこれからも継続してやっていきます。 これから再建計画を立てさせていただくということになりましたら、きのうもお答えさせていただいたように、平成15年度には阪南市は赤字再建団体に陥ってしまったという前提で数値目標を立てていかなければならないんではないかというふうに考えておりますし、そういう方針を担当課が決まった時点できちっとその指示をしていきたいと考えております。 当然、そういう中で、これまでの行財政の実施計画の総括は、その時点できちっとやらせていただこうと考えております。ですから、現在も実施計画に基づいて行財政改革は各部局で粛々とやらせていただいているという認識をいたしております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そしたら、各部署で実施計画は動いているということですね。その取りまとめはだれがするんですか。動いているというのはわかるんですけども、そしたらそれを次のステップに反映するという意味では、だれかが、どこかが取りまとめをして、過去の総括を行って新しく財政再建、行財政改革を行う。 きのう何か言うてましたけど、見解の相違というようなお話もあったんですけども、これは相違は関係ないと思うんですよ。過去は過去できちっと総括をして、それで次に持ってくると。各部署ではやってますと。各部署ではやってるんですけど、それが見えてこなかったら、行革が進んでいるかどうかというのはわからないのと違いますか。その辺もう一回答弁いただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 その議論も12月議会で十分やらせていただいたと思うんですけれども、私が市長にならせていただく前に行革を総括する推進会議、これが解散されております。きのうも谷口議員の方からご意見がありまして、解散されたらすぐやったらいいんではないかというご意見でした。 きのうのご答弁の繰り返しになりますけれども、復活するのは簡単なことですけれども、私の判断からしましたら、行財政改革は推進されていながら、職員全体の危機意識がかなり薄いものでした。ですから、そういう中で、やはり職員の意識改革がまず第一であるということで、サービスの徹底と、それと経営感覚の徹底的な役所への導入を図っております。当然、その推進会議がなくなった時点でも、以後は各部局に応じて、今申し上げましたように行財政改革を粛々とやっていくというふうな観点がございました。 ですから、今も申し上げていますように、現在も各部局において行財政改革の推進を行っておりますし、私が市長にならせていただいた時点で、チェックするその本部がなくなってしまっていたと。ですから、今度財政再建計画をつくらせていただくときには、きのうもご答弁させていただいたように、きちっとした進行管理、これを徹底的にチェックできる機関の設置と、できればここへ行政だけではなくて、公募も含めて市民の皆さんも参画していただいて、市民の立場で行財政改革、再建計画をチェックしていただこうというふうな考えを現時点で持っております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 今の市長のご答弁なんですけど、ちょっとピントが外れているのと違いますかね。それは各部署でやっているというなら、そしたら各部署にやっているかどうか確認したらいいんですか。そうじゃないでしょう。トップになられて、過去の部分が今どういうふうに流れてきているというのを把握していただいて、それを総括して新しい岩室市長の姿勢を出していただきたい。それは総括があって初めて次のステップが生まれてくるんじゃないかなと思います。 ただ、今回の市政運営方針、これを私何回も読ませていただきまして、この中で今いみじくも市長がおっしゃいましたように、職員の方々の危機意識が乏しい。これは市長の考え方ですわね、市政運営方針というのは。最後のページに書いてますように、私の市政に臨む施策の方針を申し述べましたということで、これはもう完璧に市長の方針、お考え方だと思うんですけども、冒頭、きのうのお話の中にもありましたように、抽象的な言い回しであったが、具体性がなかったと、今までは。今回はそれがきちっとわかりましたので、財政が大変厳しい、そういう意味で財政再建実施計画をきちっと立てますと。 過去は抽象的な言い回しをしながら具体的に数字がなかったと、それで判断が乏しかったということで、財政に対してのご意見があったんですけども、市長、これ市政運営方針の中に数字が出てきてますか。数字が出てきているのは693兆円だけですよ。阪南市における財政を立てる、市政方針の中に数字1円も出てきてないんですよ。今、市税はどうなっているのか、公債費はどうなっているのか、そういう問題が一切出てきてないんです。それだけで、市長の書かれているのは、想像以上に財政が危機的状況にあります、これ全く抽象的ですやんか。過去と変わりませんよ。その辺どうですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 ですから、そういうことも含めまして財政再建計画をつくらせていただいて、当然これは市民の皆さんにも議会議員の皆さんに公表させていただくということと、また実施計画をつくらせていただく前に議会議員の皆さんのご意見も聞かせていただくと。ですから、これからはきちっとした数値の表現をさせていただいて、議会議員の皆さんだけではなくて、市民の皆さんにもそういうことを具体的に公表をさせていただこうというふうに考えています。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) いや、違いますでしょう、市長。市政運営方針というのは、ことしをスタートの年ということで位置づけて、これを出してきている話でしょう。その中に何で具体的な数字が載っていないんですかということですわ。それだけ危機的な状況を市長みずからが持っているんですかということをお聞きしているんですよ。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 私自身は十分認識を持ってますし、毎日命がけで阪南市の市政を預からせていただいています。 ですから、そういうふうにおっしゃるんでしたら、議員自身その辺の認識は十分おありだと思いますよね。ですから、そういうことも踏まえて財政の再建計画の中で、これから赤字再建団体にあったらこうなりますよということも含めまして、きちっとした数値の目標をこれから明確に公表していきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そしたら、市長、これ書いたらいいんですよ。単純なことでしょう。きのうの答弁の中で、抽象的な言い回しであって具体性がなかったということをおっしゃってますんでしょう。それでしたら、市政運営方針の中に、地方債の残高は何ぼある、公債費はこれだけ来てる、市税については大変悪い状況があると。あと、起債の制限比率についてはどれだけあるという、もっと具体的な数字を並べて書いてくれたらいいのと違いますか。それで、平成14年度の財政再建に向けたスタートの年と私はこう位置づけましたという具体性がないんですよ。詳細な分析を行いましたところ想像以上に財政状況が危機的状況にありますと、これだけですよ。 これだけの文章で何をどう判断すればいいんですか。それを僕はお聞きしているんですよ。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 ですから、そのためにこの間、財政健全化のプロジェクトチームの結果報告を議員の皆さんにさせていただいたと思いますよ。だから、当然その認識は木村議員自身も持っていただいていると思います。ですから、それを踏まえて解釈していただいたら私はいいと思いますよ。 それと、市民の皆さんにも今の財政状況を報告させていただくということで、去年阪南市の財政状況をグラフを使って広報の中ヘチラシを入れていただいたと思っております。ですから、そういう数値はこれまでも十分開示をさせていただいております。 ですから、これからは市民の皆さんに具体的な数値を公表するときには、やはりきちっとした再建計画を立てた時点で公表させていただかねばなりませんので、そのためにこれまで何度もご議論させていただいていますように、ことしの9月までそういった計画をきちっと数値も踏まえてつくらせていただきたいということを申し上げている次第でございます。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 市政運営方針は、議会だけの話ではないんですよ。市民の方々も今どうなっているんかなというふうに注目を--今、確かに財政が悪いというのは薄々感じている。しかし、具体的に財政再建のプロジェクトの出したやつを見せましたよと。市民の方々は見てないですよ。私が言っているのは、きのうですか、抽象的な言い回しが多かった、それは具体的な数字がなかったというお話があったので、それでは僕、市政運営方針というのはオープンになる話ですわ。市民の方々がだれでも見れる話ですよ。 そらプロジェクトも最終的には見れると思うんですけども、そういう意味では、市長はよくサービスを提供していかなあかん、最大のサービスの場所であるというお話があるんですけども、もっと情報というのを--私はサービス云々より、市民とともに歩んでいく市政というのが一番ベストであって、そのためには市の考え方というのは大きく市民に対して出していかなければいけない。 特に、この3月予算議会というのは、やっぱり皆さん関心の多いところですので、具体的な数字を明確にし、その中で財政再建の実施計画をこういうふうにつくっていきますという文言というのが僕は必要だと。そら私は知ってますよ。しかし、それはそうじゃなくして、もっと市長もよくおっしゃっていますように、議会と市長と、やっぱり市民の方々に対しても発信をしていく。 そういう意味では市政運営方針というのは、またインターネットでも載るだろうし、いろいろと見る機会も多いことなのに、詳細な財政分析を行いました云々でわかりますかね。 だから、僕はもうちょっと、いつもおっしゃっていますように、抽象的な言い回しが今まではだめだったんだと、もうちょっと具体的に出していくというのでしたら、市政運営方針の中でもきちっとした、抽象的な言い回しじゃなくして、数字を列記してもらって、今こういう状況ですということに対して、市民の人たちにもやっぱり理解をしていただきたい。その中で14年の9月に財政再建実施計画をこういうふうに立てますという、これが市長の方針ですわ。だから、僕はそこまでやってもらいたかったなというのが率直な意見なんですよ。もういいです。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 だから、私もその辺は十分認識しているんですよ。そしたら、今木村議員が言われたことを市民の皆さんにどうお伝えさせていただくかということになりましたら、この3月議会で予算を議決していただいたら、5月の広報で市民の皆さんに予算の内容報告をさせていただきます。その中へ、既に課長に指示をしておりますけれども、今木村議員が言われたように、単なる円グラフの羅列じゃなくて、今回の予算はこういう形でつくらせていただいて、こういう問題点があってこうなっていると。 だから、今あなたがおっしゃったように、そういうことを踏まえて9月の財政再建計画をつくらせていただくと、表示はきちっとさせていただきます。これからの財政再建は、今木村議員がおっしゃっていただいたように、失礼ですけど、我々行政だけ、また議会議員の皆さんのご尽力をいただくだけでは恐らく無理でしょうし、一人でも多くの市民の皆さんのご理解をいただかなければならないと。これは十分認識いたしております。ですから、これからも折に触れて今ご意見いただいた詳細な資料提供、情報提供をさせていただこうと考えています。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 市長、結果じゃないんですよ。過程ですよ。私はこういうふうにやっていきますという最初の過程から--トップダウン方式はそれはそれでよろしいでしょう。しかし、何をしているんかということを、そこからスタートです。もういいです、これは。 特に市長、税収の落ち込みということで、いろいろなところにも税収が大変落ち込んでいるというお話がこの間にもあります。私も税収をちょっと調べさせていただいたら、平成11年、12年、13年と段階的にずっと2億、1億ですか、やっぱり市税の方は落ち込んでいってます。 確かに収入が少なく、今後展開していく上では大変しんどい状況なんですけども、その中で去年ですかね、管理職による徴収業務を行っていると思うんですけども、今回も行うようなお考えというのはあるんですか、お聞きしておきます。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 これまで管理職に税の徴収に行っていただきました。私はそれなりの効果が上がったと考えております。結論だけ簡潔に申し上げます。本年におきましても、ご承知のように4月、5月が出納閉鎖の時期ですから、この時期に徹底的に税収のアップを図らなければなりませんので、本年もやらせていただこうと考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 前回は市民部以外のそれぞれの部課から皆さん出てやられていると思うんです。5月、6月が徴収の期間ということなんですけども、市民部だけの対応--特に税の関係ですので、余り公にというのも僕はいかがなもんかなと思うんですけども、市民部だけの対応というのは--市民部だけというんですか、今は税でやられているんですけども、税務だけの対応というんですか、管理職全員の方が行かれるというので、その辺市民との関係はどんなもんですかね。従来、来ていただいている税務の担当の以外の方が徴収に行くということなんですけどもね。その辺はどうですかね。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 木村議員のご意見は、失礼ですけど、市民部ぐらいでやればいいんではないかというご意見だと思います。当然、それも一つのお考えだということは十分認識をいたしております。 ただ、私としましたら、なぜ管理職に行ってもらうかといいましたら、管理職も個々勉強していただいて現状は十分わかってくれていますけれども、やはり税をいただくのがどれだけ大変であるかということと、税をいただく中で市民の皆さんのまた違った生の声を聞くことができますから、管理職が管理職としてより一層自覚をしていただくということも含めて、また1%でも税収を上げるということになりましたら、やはり管理職全体で現状を踏まえた中で徴収に行っていただいた方がいいんではないかというふうに私は考えております。 ○議長(有岡久一君) ただいま木村議員の質問中ですが、11時15分まで休憩いたします。     ------------------------------ △休憩 午前10時59分 △再開 午前11時15分     ------------------------------ ○議長(有岡久一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 先ほどの税収の関係ですけども、管理職による徴収業務を今回も行うということなんですけども、この間市長のご答弁、またいろいろと委員会でのお話を聞く中で、管理職、また職員に対して危機意識が乏しいというお話がいつもいつも出てくるんですけども、これも危機意識が乏しいという一環でやられる分ですか。 どうも職員の方々、課長、管理職の方々を信用していないというんですか、どういう感じでこの危機意識が乏しいというお話が出てくるのかなといつもいつも思っているんですけども、その辺職員、管理職に対する率直なお考えというのをお聞かせいただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 私は当然、私一人でこの阪南市の行政を担うことはできませんから、職員を全面的に信頼をいたしております。ただ、これから一番問題なのは、対市民の皆さんに対してどれだけ市職員ということでご理解をいただくかということが問題になってきます。 失礼ですけど、私はいつも管理職あるいは職員に申しているんですけれども、これは私の考えですけれども、私たち公務員はやっぱり身分保障が十分であると。給料も当分は遅配することもございません。転勤といいましても、生活が大幅に変わるほどの転勤はございません。 しかし、木村議員もご存じのように、今、民間企業の置かれている立場というのは大変なことです。あしたどうなるかわからない。また、給料がいつ遅配されるかわからない。また、東から南へということで、転勤によってそれで生活が大幅に変わると。そういう現状の中で、私は職員を全面的に信頼はいたしておりますけれども、対市民に対するより以上の説得力を持てるための危機意識を持ってほしいというふうに常に感じております。 ですから、今回仮に4月、5月出納閉鎖の時期に全管理職による徴収をやっていただくとしても、それは何も管理職を信じてないとか、あるいは危機感がないからやっていただくんじゃなくて、1%でも税収を上げて阪南市の財政の健全化をさせていただくということになりましたら、当然問題のあるケースを管理職の責務ということで徴収に向かってほしいというふうに考えている次第でございます。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そうですか。私の聞き取り方が悪いということなんですかね。余り管理職の方、職員の方々にできてないやんかと、私がこれをちゃんとせんと回っていけへんやんかというような聞こえ方にとらえられているんですね。それぞれ各部署では議論されて、今後の阪南市政のあり方というのを僕はしていると思うんですよ。 そういう意味で、冒頭私がお話しさせていただきましたように、行財政改革のまとめ役がないからですよ。各部署でやっている。それをきちっとまとめる。立ち上がってなかったら立ち上げて、それを抜本的に見直すんやったら見直す。職員に危機意識がないということは、自分に対して危機意識がないということを言うているのと一緒なんですよ。社長が従業員に対して、おまえら危機意識持ってないということは、それははね返ってくる話になると。 市長一人では阪南市政は、今いみじくもできないとおっしゃっていますので、そういう意味で市長、また職員が一丸となって阪南市のかじ取り役をやっていただかなければ、余りにも職員に対して、きのうのお話の中では、今まで危機意識がなくてこういう状態が続いたと。それで給与をカットするというような、こういう発想は基本的には僕はやめてほしいと思います。 やっぱりそれぞれの部で頑張っておられると思いますので、それも踏まえて、それは内部の話であって、公に市民に対して、危機意識がない職員ですということを僕は言うていいもんかなと。 そしたら、阪南市の職員て何やねんというようにとらえ方によってはとらえられますので、トップがそういうお気持ちでされるのは、僕はそれはそれでよろしいかと思いますけども、公の場とかそういう場では、そういうことは控えていただくように。それは強いて言えば、職員に対して信頼関係をつないでいっていただきたいというのがあるんですよ。トップが言うことについては敏感なもんですのでね、その辺はやっぱりきちっととらえていただきたいということで、意見としておきます。 それじゃ、基金の関係なんですけども、今回予算を組むに当たって財政調整基金を9億5,900万円繰り入れたということで、いつの話だったんですかね、基金についてはやっぱり最低限これだけのお金は置いておかなければいけない、突発的な災害不測の起こったときに、それを充てていくというようなことを先輩の議員の皆さん方にもお聞きしたこともあるんですけども、基金についてのお考えをお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 基金の重要性というのは、当然私も考えております。きのうもいろいろご質問いただきましたように、災害がいつ起こるかわかりません。ですから、当然災害が起こったときに、いざとなって出せるのが財政調整基金も含めた基金だと思っています。ですから、この9月に財政再建策をきちっとやらせていただいた時点で、できるだけ1円でも多く財政調整基金を含めて基金を積み増していくという認識は十分持たせていただいております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そういう意味では、14年度の予算案が出ておりますし、また15年、16年と予算を組むに当たりまして、この9月に財政再建の実施計画が生まれてくると思うんですけども、ただ財政再建だけではなくて、行革も含めた行財政の基本的な施策というんですか、財政だけをいらう。やっぱり行革も伴った計画づくりでなかったら、今回14年9月に財政再建の実施計画を行うということになっているんですけども、この15年、16年、来年、再来年度に向けての計画実施を立てられると思うんですけども、今市長がお考えの財政再建ですね。具体的に行革も含めたどういうふうな財政再建をお考えか、ちょっとお聞かせいただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 それに関しましては、先ほどもお答えしましたし、きのうの谷口議員のご質問にもご答弁させていただいたように、財政再建計画といいますのは、平成15年に阪南市が赤字再建団体に陥ってしまったと、再建団体から抜け出すのにはどうしたらいいかという意味での財政再建でございます。ですから、当然財政再建をやるとしたら、行革はあらゆる部分でやらなければなりません。 だから、行革なくして財政再建はございませんから、行革と財政再建は表裏一体のものだと十分認識をいたしております。 ○議長(有岡久一君) 9番本村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そうですね。やっぱり行革なくしてこの財政再建というのはできない。 そこで、一つきのうご答弁の中でも出てきているんですけども、し尿処理の関係なんですけどね。 し尿処理をしたら赤字再建団体になるというお話があったんですけども、し尿処理できませんね、率直に考えたら。その辺、し尿処理は待ったなしの部分もありますので、どんなお考えですかね。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 し尿処理はあらゆる努力を払ってもやり遂げなければなりません。ですから、どういうことがあってもし尿処理をやらせていただいて、なおかつ赤字再建団体に陥らないということで、現在助役以下職員が私も含めて最大限度の努力をしております。そういうことでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) わかりました。そういう意味では、9月に財政再建の実施計画というのをそういうのも含めてきちっと精査して出てこられるということで、ご理解したらよろしいんですね。 そこで、15年、16年度はあれなんですけども、そしたら14年度はと申しますと、いろいろと市長の市政運営方針の中で出てきていますように、新規事業も含めてなんですけども、それぞれ事業体がふえていっておりますね。俗に言うスクラップ・アンド・ビルドというか、新規事業というのがふえて、どうしてもやっていかなければいけない。それもまた私は財政の裏づけをして予算の方を組まれていると思うんですけども、しかしこの中で組んでないという意味ですかね。きのうも加納議員さんからもお話があったように、図書館司書の問題もそうですし、今回の思いは書かれているんかなと思っていたんですけども、裏づけの部分として載ってきてないんですけども、それはどういうお考えですかね。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 どの件をおっしゃられているのか私わかりませんが、今回の予算編成におきましても、全職員が本当に一生懸命汗をかいてつくっていただきました。当然、新しい施策には予算措置をしているはずですし、予算措置のない新しい施策というのは考えられないんです。 ですから、財政が厳しいということで何もやらなければ、それは一番我々も楽です。しかし、木村議員もご存じのように、どれだけ苦しくてもやらせていただかなければならないことが行政にはたくさんございますし、まして市民の皆さん、また議会議員の皆さんからのご要望に対しましても、やはりやれるところはきちっとやらせていただくのが我々の責任ですから、当然それに関しては予算措置をつけさせていただいておりますし、図書館の専任司書の配置につきましても、8人ということで予算づけしておりますから、失礼ですけど、どの点をおっしゃっているのか、ちょっと理解ができません。 ○議長(有岡久一君) 9番本村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) それでしたら、全小・中学校に図書館司書を配置してまいりますと。うちは全小・中学校で8校ですか。16校でしょう。2校に1人。この文章を見る限り、全小・中学校というのは16校ですよ。8人を配置しました、じゃないでしょう。それやったら16人配置したらどうですか。8人を配置したからこの文章はこれで成り立っているんやと、そういうふうに受け取れますよ。 だから、裏づけをきちっとするんでしたら、全小・中学校に学校図書館司書を配置します、しかし本年度は8名、半分を置きますとかね。そうでしょう。この文章だけ読んだら、全小・中学校に全部配置しますということになってきますやんか。8名を入れたから、これはこれでもうかめへんねやと。そうじゃないと思いますよ、私は。 そら僕の読み取り方が悪いのかどうかわかりませんけどもね。それの裏づけとしての予算措置をされてないので、おかしいなというのが率直な意見なんですよ。それやったら、僕はもっと細かく、さっきの一番最初にお話ししたように、数字というのをきちっと書いていただいて、市政運営方針に当たる気持ちを持っていただきたいなと思うんです。 いろいろと市長は公約を掲げて、きのうのお話の中で何をどうするんですかというご質問の中で、循環バス、まちの美化というようなお話がありました。市長は公約を掲げて選挙戦を戦ってきた経過もあるんですけども、そこで公約の中で公用車の問題が出てきているんですけども、公用車について市長、あのときどういうふうなお考えであったのか、ひとつ答えていただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 公用車につきましては売却をさせていただいて、できたらタクシーの借り上げをさせてもらおうとも思っていました。それの試算をさせてもらいましたら、単純にタクシーを借り上げましたら250万円かかります。それで、あと待ち時間等々を考えましたら大体500万円かかるということのようです。現在のプレジデントを使わせていただきましたら、現在ご承知のように専任の運転手は、当然ですけれども、雇用させていただいておりません。現在、秘書室長初め職員が順番で私が公用で外へ出るときには運転をしてもらっています。 ですから、本来は売却をしてタクシーの借り上げをさせていただきたいんですけれども、こういう財政事情で、公用車はあと5年ぐらいはもつようです。今の公用車を使わせていただくということになりましたら、車検の料金だけでいけます。これで35万円ぐらいだと思いますので、やはりこういう財政事情の中で、私の公約は当然私は認識していますが、やはりもう一つ考えなければならないのは費用対効果ということでございます。ですから、結論として、今の公用車を使えるのであれば、使える間だけ活用させていただこうというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 市長のお考えのもとで市長選挙に出られたと思います。公用車を私は廃止するというように市民の方々に訴えられて、私は今この場で公用車をどうするかというのを私と公約をした仲ではないので私は言いませんけども、市民の方々は、市長は公用車を廃止するんやなということを知ってます。しかし、公用車は今度車検を受けましたね。あ、まだ乗っているんかと。それやったら市民の方々に公用車に乗ってますと。また、いろいろとつけられたみたいなんですけども、大きなお金ですわね、公用車に対して。 市民の方々に対して、私はこういうふうなことをしますという、そら財政的なことでしたら一朝一夕にできない問題もあろうかと思いますけども、しかしこれは財政が絡まないですやんか。 特に、車検受けたら絡んできますけども、廃止するという問題に対しては絡んでいかない問題になる。これは市長の全くの状況が変わった云々ではないんですよ。考え方なんですよ。 私はこれをしますということで打って出ているんでしたら、それはそれできちっとやっていただかなければ、なおかつ車検も受けてまた何かつけていると。それでしたら、もっと市民に対してできることがあるのと違いますか。少ないお金とか大きなお金とかいう、そういう問題じゃなくして、それこそ危機的な状況を市長自身は把握しているんですか。それを答えてください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 執行権の範囲内につきましては、私は責任を持ってやらせていただきますし、今おっしゃっていることは市民の判断に任せますし、私の方はまたいろんな形できちっとその辺の情報提供をさせていただきます。だから、今お聞きしていましたら、失礼ですけど、かなり執行権の範囲内まで踏み込んだ議論をされていますけど、意見として伺っておきます。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 執行権の範囲まで--私は議員というのは議会のチェックですよ。チェック機能があるんですよ、議員は。市長がやった執行権に対して口出しでけへんということですか、もう一回答えてください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 ご意見はご意見として当然お伺いしますよ。それで、適切なご意見であれば当然議会の皆さんの意見を聞かせていただいて、それを政策に反映させていただくのが私の務めだと考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 執行権に口出しするなと言うたやん。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 口出しするなとは申し上げておりませんよ。執行権まで介入されるということになりましたら…… ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 介入というのは口出しですがな。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) いえいえ、口出ししていただきませんというふうな話ではないですよ。 だから、執行権の問題と議会の問題とをきちっとその辺は精査していただきたいと思いますよ。 だから、失礼ですけど、何もそんなとこへ介入していただく、そんな議論をさせていただいておりませんよ。だから、ちゃんとしたご指摘がありましたら、当然それに対して私はきちっと対処させていただきますよ。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 市長ね、これ予算に載ってきている話なんですよ。私は、別に市長がやっている分に対して介入云々と違うんです。市長が個人的にやっている分に対しては、僕は何も言いません。市で予算として組まれてきていることを私はチェックしているんです。これ議員として当たり前でしょう。何で当たり前のことをして執行権まで来るんやということを言うこと自体がおかしな話なんですよ。予算に載ってきてますやんか。予算に載ってないんですか、これ。 この分については、車の車検代もろもろは予算に載ってきている話ですやんか。それを私は聞いているんですよ。 だから、当初公用車に乗らないというお話があったので、そしたら公用車の車検代分は普通はないですわね。そのことを私は聞いているんですよ。それと執行権とは別ですよ。議員は議会のチェックをする、そういう意味では予算のチェックもする。そこに載ってきてなかったら私はチエックしません。載ってきているからチェックしているんですよ。そういうことでしょう。それのどこが違うんですか。もう一度お答えください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) それでしたら、これまでのご意見にとどめるということに関して十分議論をさせてくださいよ。言うだけ言われてもうご意見だけやということになりましたら、私の考えも十分述べることできませんよ。だから、その辺の議論は十分していただいたらありがたいと思いますよ。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) 今ので議論ですか。もう時間ないので次行きますけどもね。おかしいですか、言うていること。 もう一つは、去年ですか、12月に現業職から一般職に配置替えということでされているんですけども、5名ですかね、配置替えをされたということなんですけども、今後も阪南市の単独で一般職はもう3年間採らないということで市長の方がお考えを出していただいたんですけども、ことしも一般の公募はしない、そういう意味では現業職から配置替えということもお考えですかね。一回お聞かせいただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 先日の常任委員会でもお答えさせていただきましたように、職種替えさせていただいていますのは、清掃業務をできるだけ早く民間委託をさせていただいてコストを落としたいというふうに考えております。 ですから、現業から5名職種替えさせていただいて、今回それぞれの職場へ配置させていただいて、やはり現状あるいはその結果、それを見させていただかないと無責任に次の方向性を立てることができませんので、配置させていただいた上で、しばらく状況を見させていただいた上で将来のことを考えたいというふうに思っております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) ということは、12月の時点で市長が、外部委託の関係で私質問させていただいたときに、現業職から一般職へ、そういう意味では一般職の職員については3年間採用しないということで、あと今後この現業職から職種替えをして一般職の方でと。現業職の職場の抜けた分については臨時職というんですか、臨時職員で対応するというようなお話があったんですけども、1年で今のお話を聞きましたらもうちょっと見ると。その人らの状況を見るということなんですか。その5人の人が入ってきて一般職に切り替わって、その人らの仕事ぐあいを見るということなんですか、それは。どういうことですか。僕はずっと続いていくもんかなと思っていたんですけども、もう一回教えてもらえますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 当然、次へ続けていく予定は持っております。ただ、現業から職種替えで新たな職場へ来ていただいたときに、やはりその方たちが仕事をようするかとか、そういう失礼な言い方でなくて、そういう職種替えさせていただいた中で、しばらく実績というんですか、様子を見させていただいて、その実績のもとに、次に行くにしましても、できるだけ支障のないような方向性を検討していきたいというふうに考えています。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) もう少し様子を見るということですね、そしたら。わかりました。 時間もないのであれなんですけども、あちこち飛んで申しわけないんですけども、助役に少しお聞きしたいと思います。 補助金等適正化委員会というのが助役さんが長となってしているんですけども、いろいろと補助団体がたくさんあるんですけども、大変厳しい状況も踏まえて、補助金等の適正化委員会でいろいろと審議なさっていると思うんですけども、これの活用というんですか、それについて少し助役さんの方にお聞きしたいんですけども。 ○議長(有岡久一君) 助役岡田茂伸君。 ◎助役(岡田茂伸君) お答えいたします。 補助金等適正化委員会につきましては、ご指摘のように私が委員長となりまして、総務部長を副委員長とし、あと関係部長で構成されております。会議の主な趣旨というんですか、それは規定上明確に定められておりまして、所掌事務ということで、市長の命により市が交付する補助金等、各種負担金も含みますが、それについて調査検討をするという事務になっております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) それにつきましては、情報公開の関係で、情報公開という形はとられているんですか。
    ○議長(有岡久一君) 助役岡田茂伸君。 ◎助役(岡田茂伸君) 条例の趣旨にのっとりまして、例えばプライバシーに関するようなことについては当然公開にいたしておりませんし、関係ないところにつきましては、当然公開になるというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) わかりました。ありがとうございます。 もうあと時間も少ないんですけども、市長の方がことしの9月に財政再建のきちっとしたものを出していただけるということなんですけども、そこで市長の方に最後なんですけども、市長が今までおっしゃってきました公約実現と、阪南市の財政健全化ついてひとつ最後にお間きしたいんですけども。お考えですね。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 当然、公約を実現させていただくという大前提は、予算の枠の中で考えるしか方法がございませんので、これからもできるだけ、あくまでも公約でありましても時代の流れがございますし、財政というものを一番基本に据えて、できる公約は実現させていただこうというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 9番木村正雄君。 ◆9番(木村正雄君) そうですね。やっぱり財政が破綻したらどうしようもできないことなんで、できるだけ阪南市全体で考えられる財政実施計画というのを出していただきたいし、私らも期待もしておりますので、そういう意味では赤字で準用団体になったら、この間小泉さんの言われている痛み、また府の痛み、阪南市の痛みという三つの痛みを伴ってしまったら、市民の方々にも大変負担をかける。どうしても市だけの痛みという部分の、市長がいつもおっしゃっています市役所は最大のサービス業と、それが常にサービスできるように、そういう意味では行革も含めて財政再建していただきたいということを希望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(有岡久一君) 以上で木村正雄君の一般質問を終わります。 ただいまより1時まで休憩をいたします。     ------------------------------ △休憩 午前11時50分 △再開 午後1時00分     ------------------------------ ○議長(有岡久一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、中谷清豪君の一般質問を許します。 それでは、10番中谷清豪君どうぞ。10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 高齢者福祉について質問させていただきます。 我が国は、少子化と高齢化の同時進行により、人口に占める65歳以上の高齢者比率は急速な高まりを見せ、高齢化が世界に類のない速さで進んでいます。本市においても、平成16年には65歳以上の高齢者は1万人を超え15.5%と、高齢者保健福祉計画の中で予測されています。 国の高齢化比率よりも低いものの、高齢化が進行していくことが確実であります。長寿をみんなで喜び、高齢者が安心して暮らせる社会をつくることが高齢者対策の基本であると考えます。 そこで今回は、高齢者が通い、集い、楽しむことができる場の中核施設である老人福祉センターのより一層の充実と活性化についてどのような取り組みをされているのか、お伺いいたします。 なお、二次質問については自席で行いますので、よろしくお願いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 老人福祉センターの充実と活性化についてお答えいたします。 本市の老人福祉センターは、永年社会に貢献してこられた高齢者に対し、生きがいと健康づくりの場として各種の相談に応じるとともに、健康の増進、教養の向上に努めてきたところであります。 また、平成12年度より「阪南市生きがい活動支援通所事業」の開設や、平成13年度からは、自立し、みずから積極的にかかることができる高齢者のボランティア活動を推進するための基盤整備を図る一助として「高齢者ボランティア養成講座」を実施するなど、老人福祉センターの充実と活性化に努めておるところであります。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) それでは、再質問させていただきます。 最初に、老人福祉センターの設置目的についででありますが、老人福祉センター条例では、高齢者に対して各種の相談に応ずるとともに、健康の増進、教養の向上及びレクリエーションのための便宜を総合的に供与するためとありますが、それでは具体的にどのような相談に応じ、またどのような健康の保持・増進あるいは教養の向上を図っているのか、お伺いします。 ○議長(有岡久一君) 保健福祉部長石橋国夫君。 ◎保健福祉部長(石橋国夫君) お答えいたします。 現行の老人福祉センターでの相談あるいは健康の保持・増進ということでございますが、健康の保持・増進につきましては、議員もご承知かと思いますが、トレーニングマシンや、またスマートボール、こういった器具を設置いたしまして、高齢者の健康保持・増進に寄与しているところでございます。また、教養につきましては、13年度、今年度でございますが、ボランティアの養成講座、そういったものを開催いたしまして、なお12年度からは先ほど長からもご答弁申し上げましたように、生きがい活動支援通所事業の実施を行っておるところでございます。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 先ほどの答弁の中で、健康と教養の部分についてはわかりました。今後もより一層充実した内容で取り組んでいただきたいと思います。 次に、高齢者のケアの中で最も大切な心のケアといったことを考えますと、相談事業が非常に大切であると思います。この点について市長の考え方を具体的にお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 中谷議員もご承知のように、少子・高齢化社会でございます。過去と違いまして、現在高齢者の方のいろんな悩み、あるいはいろんな相談事というのがかなり幅が広く、いろんな要望が多様にわたってきております。ですから、これからも高齢者の方のご相談に対しては、的確に相談できるような、そういう体制づくりを進めていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 今、市長の答弁で、相談事業については従来は主に看護師さんが健康面を含め相談に応じていたと聞いています。また、センターを利用する方々の施設内での緊急な出来事等、その対応等を看護師さんが現在果たしている役割は非常に大きいと思います。医療にかかわる職員の配置は不可欠だと思うんですけども、しかし14年度からは人件費削減のため看護師さんを配置しないと聞いているんですけども、これは高齢者の方々が安心して利用できる阪南市で唯一の高齢者の中核施設が機能するとは思われませんので、安全面の配慮がいつもされていることが何より施設の運営で必要と思うんですが、この点について市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、中谷議員がおっしゃっていただいたように、特にこれから長寿社会の中で、高齢者の方の健康にかかわる相談が多くなってくるんではないかというふうに考えております。したがいまして、今ご指摘していただいたことのないような方向性をこれから具体的にとらせていただいて、高齢者の方が安心して今後とも老人福祉センターに通所していただくというふうな体制づくりにこれから鋭意頑張っていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 私も当然安全面からも必要であると思いますので、14年度からも看護師さんの配置があると理解しておきます。 続きまして、老人福祉センターの役割の中で欠かせない集う場での給食サービスいわゆる食堂ですが、12月より閉鎖されています。なぜ閉鎖されているか、その理由をお聞かせください。 市長、お願いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 中谷議員もご存じのように、母子家庭といいますのか、母子のそういう団体の方に今まで経営をしていただいておりました。そういう中で、我々もできるだけ高齢者の通所されている方がたくさんご利用いただければと思っていたんですけれども、母子福祉の会長の方から、失礼な言い方になりますけど、今通っていただいている方の人数、利用者ではとても収益が上がらないと、できたらもうやめたいというふうなお話がありました。(発言する者あり)私の方は今申し上げたような形で、母子福祉会長の方には一応相談をかけました。そういう中で、もう今のような人数ではとてもやっていけないというふうな状況でしたので、そういう中で、それだったらとてもやむを得ないということで、一時閉所、閉めさせていただいた次第でございます。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 今、市長の答弁の中で、福祉会の方からやめたいということでやめられたということですか。その辺もう一度お願いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 それまでいろいろ紆余曲折がありました。母子福祉会長にいろいろこういう点で考えていただきたいというご相談もさせていただきました。そういう中で、繰り返して悪いんですけれども、今のご利用されている人数ではとても収益が上がらないと、それでやめたいということで私の方にお電話がありました。ですから、我々もこれから続けていただいて、十分収益を確保していただくということになりましたら続けていただくかいがあるんですけれども、一応母子福祉会の会長からそういうふうなお話がありましたので、繰り返して悪いんですけれども、それでしたらやむを得ないことですということで、今のところ食堂を閉めていただいている伏況でございます。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) 経営が苦しいというのは今に始まったことではないと思いますし、従来からずっと続いていることだと思います。そんな中で、メニューの価格や利用者の嗜好等いろいろ試行錯誤しながら、利用される皆さんのためにと頑張って運営されてきたことの配慮もなく、また十分な協議もせず、市長がメニューの充実を強要されたということが急に閉鎖に至った大きな原因と聞いているんですけども、いかがなものか、市長、お願いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 失礼ですけど、どういうふうに聞かれているかは私はわからないんですけど、メニューを強要させていただいたということはございません。といいますのは、利用者の方から食堂の、失礼ですけど、味がちょっと合わないと。だから、できたらこれからもっと内容を変えていただきたいというふうな要望がありました。それで、私自身が会長の方にこういうふうな利用者の方から要望が出ていますと。だから、今まで一生懸命やっていただいているし、またその点は十分感謝させていただいているんですけれども、利用者の方からこういう要望がありますので、その点をどうぞ一度考慮してくださいということでお願いしました。 そうしましたら、何度も重ねて申しわけないんですけれども、そういう中で、市長いろいろ考えたけれども、繰り返して悪いですけども、今のような状況では利用者が少なくて収益が上がらないと、それでやめたいというふうなお電話が会長からあった次第です。以後のことは、今までご答弁を申し上げた内容と同じでございます。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) そういう理由があったということは私聞き及んでいませんので、ちょっとその辺はわかりませんのですけれども。 それでは最後に、介護保険の実施により、平成12年度より生きがい活動通所支援事業を老人福祉センターで実施されていますが、この点についてお伺いします。 生きがい活動通所支援事業とは、事業名のとおり通所することによって生きがいある生活につなげる支援であるわけですが、この事業はすばらしい講師先生が来られ、活動助言がされていると聞いています。これは私ごとではありますが、私の母もセンターに寄せていただいて、講師先生に非常に大きな生きるためのエネルギーをもらって帰ります。この事業は、今後の高齢者施策にとって不可欠な事業であると確信しています。 ついては、この事業は健康、給食、趣味の3本の往であると聞いていますが、健康づくりについては先ほど申し上げましたように、すばらしい講師の方々のもとで充実していると思いますが、先ほどから申し上げている給食については、今までは母子福祉会の皆様にその一役を担っていただき、温かい季節感ある旬のメニューを提供してもらっていたそうですが、食堂の閉鎖によりその給食も廃止に至り、それにかわり給食屋さんからの弁当となったと聞いています。生きがい活動通所支援事業の給食サービスは果たしてこれでいいのか、市長はこの事業をどのように感じておられるのか、お聞かせいただけますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 当然、今、中谷議員がおっしゃっていただいたように、重要なことだと考えております。食堂がなくなるということで利用者の方にご迷惑をかけたら、それが一番よくないことでございますので、現在職員がその辺の手当てをさせていただいております。 当然、高齢者の方におきましても、手づくりでその場でできた食事をしていただく方がより一層喜んでいただけると思いますので、今後しばらくその辺の状況を勘案いたしまして、またセンターの所長にも指示をいたしまして、極力現在利用されている方の要望、ニーズをつかみまして、必要であればまたその要望にこたえていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 10番中谷清豪君。 ◆10番(中谷清豪君) そしたら、早急に食堂の再開の方もお願いします。 このたび老人福祉センターのことについて質問させていただきました。これからの高齢者福祉の施策は、人権の尊重に立った自立支援を基本にし、展開することが重要であると考えます。老人福祉センターの充実と活性化、そのためには高齢者が通い、集い、楽しむ拠点としての大切な役割があると考えます。 看護師さんの配置、食堂の再開、生きがい活動支援通所事業の充実、さらには高齢者の方々が培ってこられたすばらしい能力をより効果的に発揮していただけるための高齢者ボランティアリーダーの育成を推進することが、生きがいを持って社会参加することができる高齢者の育成につながり、ひいては地域社会の活性化をもたらし、高齢者が安心して暮らせる阪南市になると考えます。 今後も、一層老人福祉センターの担うべき役割を十分認識され、高齢者が通い、集い、楽しめる拠点施設としての機能が十分発揮できる老人福祉センターの活性化と充実を強く要望して、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(有岡久一君) 以上で中谷清豪君の一般質問を終わります。 引き続き、芝野正和君の一般質問を許します。 それでは、11番芝野正和君どうぞ。11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) それでは、一般質問を行います。 市政運営方針についてであります。行政全般の市長の市政方針の重点目標について、財政面についてお伺いいたします。 このままの状況で行くならば18年度に、またし尿処理場を建設すれば16年度に赤字再建団体に陥るということですが、市民の皆さんにご迷惑をかけることは絶対できません。市長みずから市民の皆さんに不安を与えているような気がしてなりません。考えられないことです。絶対に再建をしてみせますと断言してほしいものです。やらなければならないことはやりながら、市政運営をしてほしいと思います。 2点目、福祉バスから市内循環バスヘの移行についてお伺いいたします。 現在、運行している福祉バスについては、平成11年度の途中より老人医療費の代替事業の一環として取り入れたものですが、市政運営方針の中で、道路整備とあわせてバスサービス網の拡充として、現在の福祉バスをだれもが自由に市内を往来できる市内循環バスとして、平成14年度の早い時期の運行を目指して取り組んでまいりますとありますが、このことについて、福祉バスとしてやっとなじまれてきた現在、サービスも大切なことはよくわかりますが、行き過ぎのサービスは税金のむだ遣いになりはしないかと心配しております。 また、道路状況が整備されていないこの時期に中途半端なバスの運行になると思います。この施策は、この時期には現段階ではまだ避けるべきだと考えております。 3点目、市長の広報へのエッセーについてお伺いいたします。 市長エッセーについて、以前に広報誌の記事は公平、公正が大前提であり、市長といえども一個人のエッセーを掲載することは、公費を使用しての宣伝になりかねないばかりか、議論が先ではないでしょうか。市長の考え方を市民に一方的に押しつけるものであると思慮するところから、掲載することはいかがなものかということで、全会派一致のもと市長に申し入れをした経緯があります。にもかかわらず、今日もなお掲載が続いています。これから先も市長エッセーの掲載を続行するのかについてお伺いいたします。 なお、二次質問につきましては自席にて行います。よろしくご答弁お願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 初めに、行政全般と市長の方針についてお答えいたします。 平成14年度の市政運営を行うに当たりましては、長引く景気低迷によります市税収の落ち込みなど、予算編成方針にもお示しのとおり、非常に厳しい財政状況となっております。このような状況の中、自己決定、自己責任の原則に基づき、複雑多様化する市民ニーズに対応していくためには、常にコストとサービスを意識しながら、最少の経費で最大の効果を上げるということを念頭に置き、効率的、効果的な市政運営を図るべきと考えております。 そこで、平成14年度市政運営方針につきましては、本市総合計画の将来像であります「うみ・やまを愛し、幸せをささえあう、安心とうるおいのあるまち 阪南」を実現してまいりますために、6本の基本目標に基づきまして、施策体系別にお示しをさせていただいております。 特に、平成14年度の新規事業といたしまして、私の公約でもあります市内循環バスの運行や学校図書館専任司書の配置を行う一方、財政状況等から尾崎駅前再開発事業の一時凍結を行うこととさせていただいたところであります。 こういった中で、平成14年度に抜本的行財政改革を行うため、私が先頭となり、行財政全般にわたる見直しを指揮してまいりたいと考えております。さらに、健全な財政基盤の確立に向けて「財政再建実施計画」の策定を行い、行財政改革の推進に対しまして不退転の決意で取り組んでまいりたいと考えております。 次に、福祉バスから市内循環バスヘの移行についてお答えいたします。 市内循環バスについては、さきの厚生文教常任委員会でお示しし、14年度の早い段階で導入できるよう取り組んでいるところであります。なお、運行する上での道路整備については、現状の道路を効果的に活用し、運行してまいりたいと存じます。 終わりに、「広報はんなん」の市長エッセーについてお答えいたします。 私は、これからの「住みよい暮らしよいまちづくり」には、広範な市民の皆さんの市政参画が不可欠と考えます。そして、この市民参画を実現するためには、まず市民の皆さんへの市政への理解が前提となり、それには情報の公開と共有、説明責任が必要です。 しかし、それ以上に肝心なのは、市長が市政に対してどのような考えを持っているのかを常に発信し、市民の皆さんの理解と協力を得ることだと考えています。それゆえ、毎月「広報はんなん」に市長エッセーを掲載させていただいている次第です。ご理解を賜りますようお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 市政運営方針の中で、2ページに平成14年9月までに数値目標を明確にし、阪南市財政再建実施計画を作成するということ、にもかかわわらず市内循環バスが平成14年の早い時期にということです。実施計画が先か運行が先か。これは僕は実施計画の上にのっとって市内循環バスを発車さすべきだというふうに考えますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 今、芝野議員からご指摘いただきました。それも一つのご意見だということは十分理解をしております。ただ、市内循環バスにつきましては、広範な市民の皆さんからそういう要望が多々ございまして、またこれまでもいろんな議員の皆さんからもご意見をいただきました。私としましたら、財政は厳しい中でもございますけれども、やはり広範な市民の皆さんの大きなニーズに対しては、それなりにこたえていかなければならないと考えておりますので、これから審議をいただくわけでございますけれども、ご意見をいろいろいただいた上で、できれば14年度の早い時期に運行させていただければありがたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 財政面のことで、先ほども申しましたが、し尿処理場を建設しなければいけないですけども、これをつくるには市の全額負担になろうかというふうに思います。どこの場所にいつごろこのし尿処理場を建設されるのか、その点お答えいただけますか。 ○議長(有岡久一君) 助役岡田茂伸君。 ◎助役(岡田茂伸君) 場所については用地買収等の関係もございますので、今現在明確にはできませんが、スケジュール的には、し尿処理の海洋投棄につきましては、3月でしたか、国会の方で法改正が行われまして、5年以内に全面禁止になるということで、5年以内には必ず稼働しなければならないと。今のスケジュールでは、できれば3年程度の期間で完成させていきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 3年程度で完成するとなれば、もうほとんど骨格が決まってしているんではないかというふうに思いますが、それにつきまして、し尿処理場を建設すれば16年度で赤字再建団体に落っこちるというふうに市長は公言されておりますが、し尿処理場を建設して赤字再建団体に落ちるか、処理場をつくらずに再建団体に落ちない方向で行くのか、どちらですかね。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 し尿処理施設をつくらせていただいたら、平成16年に赤字再建団体に陥る可能性があるというふうに表現をさせていただいております。ですから、今芝野議員もおっしゃっていただいたように、し尿処理施設をつくらせていただいても阪南市が赤字再建団体になってしまったら、これは何を言うこともできません。 ですから、その辺のところは私初め助役、また職員も十分認識をさせていただいておりますので、何としてもロンドン条約の関係、海洋投棄禁止ということもございますので、阪南市を赤字再建団体に陥らせない中で、いろいろ最大限の努力をしまして、また議会議員の皆さんの協力も得まして、何とか再建団体に陥らないという前提の中でし尿処理の完成を目指したいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 再建団体に落とさずに行くということを明言していただいてありがとうございます。処理場をつくるわ、赤字再建団体に落ちるわということになれば何もなりませんので、その点よろしくお願いしたいと思います。 この経済状況の中におきまして、税収の伸び悩みとか滞納とかあると思いますが、非常に苦しい局面に阪南市もあると思います。この難しい局面を乗り切るには、今後この市にとって何が必要かということを市長、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 何が必要かと言いましたら、この間からご議論をいただいております企業誘致ですね。これも一つは必要だと考えております。ただ、企業誘致といいましても環境破壊につながるということになりましたら、それはかえってその結果がよくありませんので、できるだけ現在の状況に合致した、市民の皆さんに迷惑をかけないような、そういう環境にかかわることも含めた企業誘致ができればいいなというふうに考えております。 それと、もう一つは、芝野議員もご存じのように、阪南市におきましても一番の収益というのはあくまでも税収を上げることですので、これからも1%でも徴収率を上げたいということで頑張っていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 税収を上げるためには、税制の条例の改正も視野に入れた形で増収を図りたいというふうな考えはないですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今のところそういう考えはございません。当然、そういうことになりましたら議会議員の皆さんのご意見、また審議に諮らなければなりませんので、現時点ではそういう考えは持っておりません。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 市長は常々議員の時代からも、市長の能力によって今後市の格差が出てくるというふうにおっしゃってこられました。この経済不況の中、ご就任されて17ヵ月たつと思いますが、その当時と今と、市長の能力によって格差が生まれるというふうに言われたことが今どのように感じておられていますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 私の能力云々ということに関しましたら、私が申し上げることでもありませんし、市民の皆さんに評価していただくということになると思うんですけど、芝野議員もご存じのように、これからより一層私たち自治体の置かれる環境がより厳しくなってきます。恐らくこれから自治体といえども経営ということで考えていかなければならないというふうに認識いたしております。そういう中で、やはり首長の経営能力というものは、これからより一層問われていくんではないかというふうに私は考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 能力を最大限に発揮していただいて、かじ取りの方をよろしくお願いしたいというふうに思います。 きのう谷口議員の市長になって何がしたかったかという質問がありまして、3点言われましたね。第1番目は市内循環バス、2番目は市内美化条例、3点目は財政再建というふうな3点をおっしゃっておられました。阪南市にとって大事なことは、まずし尿処理場、また海浜空間創出構想、市長の手腕が問われるのはこの2点だというふうに私思いますが、この2点について本気でやる気があるのかというふうに考えたいんですね。きのうではこの3点しか出ていませんので、この2点どのようにお考えですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 当然、今芝野議員がおっしゃっていただいた、まして先ほどご意見いただきましたし尿処理施設、これはもうやるやらない以前の問題で、おっしゃっていますように、どんなにしてでも阪南市がやり遂げなければならないという問題であるということは、十分認識をさせていただいておりますし、その考え方というのは、今ご答弁させていただきました。 それと、海浜空間構想ということに関しても、当然男里川の干潟の保存、また尾崎の商港の活性化、こういうことも十分認識いたしておりますから、私もこれまで国の機関、また大阪府の港湾局並びに局長、次長とも何度かお会いをいたしました。それに対しては地元の代議士、また府議会議員の先生もそれなりに一生懸命汗をかいていただいております。ですから、当然今ご指摘いただいたその二つに関しても、最大限度精いっぱいこれまでも頑張ってきましたし、これからも頑張っていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 尾崎駅前再開発の件ですが、この尾崎駅前再開発というのが岩室市長になってからほとんど出てきておりませんが、もうこれはなくなったんでしょうか。事業の優先順位がありますが、この尾崎駅前はどのぐらいの順位に落ちたんでしょうか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 優先順位と申し上げましたら、当然これまで長年月まちづくり協議会の皆さんを初めとして地権者が頑張ってこられて、また阪南市におきましても職員全体、また前市長もいろいろ頑張ってきていただきました。当然、優先順位ということになりましたら、何番目ということまでは現時点では申し上げられませんけれども、最優先の課題の一つだという認識はいたしております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 今まで申し上げましたし尿処理場とか尾崎駅前とか海浜空間とか、大きな事業は当分できないんじゃないかというふうに思います。し尿処理場については早急に考えていただくということなんですが、財政面におきまして平成10年度から13年度まで職員さんの退職金が、病院は省きますが、8億6,000万円要っているわけですね。14年度から18年度まで定年退職される方だけを見ましても、約14億円要るわけですね。大きな数字でございまして、この局面におきましてこの退職手当で市債を発行しなくてはいけないような状況にもうなっているわけですね。この退職金と財政再建との兼ね合わせはどのような方向を考えておられますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 今、ご指摘いただいたことは、本当に頭の痛い問題でございます。庁舎におきましても団塊の世代が退職してくるということで、一気に退職金が重なります。きのうもご質問いただいたと思うんですけれども、そういうことに関しましても再建計画をつくるときに、市債発行ということも一つのお考えだと思いますけれども、何とか再建計画の枠の中でおさめられるように、勧奨退職制度も含めて、そういう枠の中でできるだけシビアに検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 執行権の侵害にならないような質問をしますが、平成13年度には新規採用職員さんが10名おられます。14年度から16年度までは新規採用しないというふうにも聞き及んでおりますが、13年度に1名清掃技術員、用務員さんが2人入っておりますが、この現業職員の職種替えの結果と見まして、この職種替えとこの新規採用、現業職と一般事務職、なぜこういうふうな形で新規採用もしながら職種替えされたのか、本意をお聞かせください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 一応平成14年、15年、16年は新規採用をさせていただかないというふうに申し上げております。職種替えにつきましては、これまでもいろいろご意見もいただきましたが、一応外部委託、アウトソーシングという手法のもとに、できるだけ早く清掃業務の方を現業の1地区ぐらいは民間委託をして、そこでコストの削減を図っていきたいということで、現業職のアウトソーシングというその前提として、今回職種替えをさせていただいた次第です。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 外部委託される、それで現業から一般職へ移るということは、両方経費がかかってくるわけですね。その点、損益計算されての上やと思うんですが、市の負担にならないように今後よろしくお願いしたいというふうに思います。 財政面につきましてはいろいろ心配事ばかりでございまして、市長も頭痛いと思いますが、だれからも喜ばれる市長であればいいんですが、嫌われる市長になっていただきたいというふうに思います。心を鬼にして財政再建に向かわれることやというふうに感じました。今後、職員さんの協力をいただき、財政再建に頑張っていただきたいというふうに思います。 それから、市内循環バスの運行についてでございますが、先ほども申し上げましたが、市内循環バスヘ移行するためには道路整備が必要だというふうに思いますが、事業部長、道路状況についてどうでしょうか。 ○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。 ◎事業部長(岡本義彦君) お答えいたします。 市内循環バス運行についての道路状況ということでございますが、市内循環バスの運行につきましては幾つかのルートを検討しておりますが、お示しのように反面、道路ということになりますと整備が滞っているところも若干ございます。そのような中ではございますが、市民生活の利便性と安全の向上を図るため、黒田交差点を初め下出交差点、鳥取南交差点等の道路整備を進めてきたところでございます。 運行につきましては、先ほど市長もご答弁申し上げましたように、現状の道路を基本として運行計画をつくってまいりたいと、このように考えてございます。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 市長の公約でもあります市内循環バスですが、私は先ほども申し上げましたとおり、第二阪和国道が開通し、道路状況がよくなってから実施すべきだというふうに考えますが、第二阪和国道が開通してからでは遅いのですか。それとも、なぜこの時期にしなければいけないかという2点、お伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 今、ご指摘いただいたように、別に遅い、早いということではなく、ご答弁の繰り返しになるかもわからないんですけれども、現在福祉バスの運行をしていただいている中で、以前から広範な市民の方から、できたらすべての市民が利用できる循環バスを走らせてほしいというふうな要望がたくさんございました。これに関しては議会議員の皆さんもいろいろお聞きいただいている結果だと思いますし、またたくさんの議員の皆さんからも循環バスの移行に関してご意見をいただきました。 そういうことをかんがみまして、できたら市民の皆さんの利便性を図るためにも14年の早い時胡に運行させていただいて、当然できるだけ完全な方向性をとらせていただくと思うんですけれども、またこれから審議していただく中でいろいろご意見をいただく、そのご意見も十分参考にさせていただいて、まず運行させていただいて、その中で支障が出れば支障が出た時点で、より一層それをカバーできるような方策を考えていきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 今現在、福祉バスにつきましては、シルバー人材センターと連携してやっていただいておりますね。もし市内循環バスになれば全面委託されるように聞いておりますが、委託すればシルバー人材センターの活用がなくなるというふうに考えます。少しでも高齢者の働く場所を確保していただきたいというふうに思いますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。
    ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 当然、今福祉バスでシルバー人材センターにお世話になっているということは、本当に十分認識をさせていただいてますし、また理解の上で十分感謝もさせていただいております。 ただ、将来市内循環バスの運行ということになりましたら、恐らく、失礼ですけど、今のシルバーの方で受けていただくということは、いろんなかかわりで困難ではないかというふうに考えております。 ですから、結論として、市内循環バスを運行させていただくということになりましたら、民間のそれなりの会社の方へ業務委託をさせていただければというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 今現在、市内循環バスを出したかて、今の福祉バスと余り変わらないんじゃないかというふうに思うんですね。そのかわり旧市街地が手薄になったりとかしてくると思いますけども、14年度の早い時期にという中におきまして、今まで福祉部が検討してこられたと、4月から事業部に移転するというふうに委員会でお聞きしましたね。14年度の早い時期には到底実施には無理じゃないかと、無理があるんじゃないかというふうに考えますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 そういうお考えも一つの、失礼な言い方でなくて、お考えとお伺いしたいと思います。ただ、できましたら、いろんな問題が出てくるかもわからないんですけれども、できるだけ議会議員の皆さんのご意見をいただく、またご協力をいただいた中で、何度も繰り返して恐縮ですけれども、平成14年度の早い時期に何とか運行の方へ実現を目指したいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 事業部長、4月から担当が事業部に変わると思うんですが、今現在におきまして14年度の早い時期にという市長の考えですが、事業部としてはどのようにお考えですか。 ○議長(有岡久一君) 事業部長岡本義彦君。 ◎事業部長(岡本義彦君) お答え申し上げます。 先ほど市長もご答弁申し上げましたように、4月から事業部の方で対応させていただくということでございます。今後いろんな課題もあろうかと思います。陸運局なりバス会社の選定等々、そういうことをクリアする中で、できるだけ早い時期に運行に持っていきたいと、このように考えてございます。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) まだ理事者側の方で調整ができていないような気もいたしますので、その辺煮詰めてやっていただきたいと思います。 それでは、市長のエッセーについて入らせていただきます。 5月から2月まで掲載した市長エッセーのスクラップを今持っておりますが、市長エッセーの内容に触れる前に、あなたがエッセーの語源をどう理解されているのか、まずお聞かせください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 エッセーといいますのは、私自身は随想的というふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) そうですね。随想ですか。辞書には、自分の感想、意味などを思いつくまま述べた散文ということになっていまして、思いつくままのことをエッセーというふうに私は理解しますが、広報誌に思いつくままを書かれてはちょっと困るんじゃないかというふうに思いますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 それは芝野議員の解釈というふうに申し上げておきます。だから、当然広報誌を使わせていただいて自分の責任で文章を載せさせていただくということは、思いつくままという無責任な表現はやっぱりできないというふうに考えております。ですから、その辺十分責任を持たせていただいた中で、一人でも多くの市民の皆さんに市政の状況なり、あるいは私の考えをご理解いただいて、今後の阪南市の発展に協力をいただければありがたいというふうな考え方で書かせていただいております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 思いつくままに書かれたらやっぱり困るわけで、今言われたような方向がいいか悪いかわかりませんが、エッセーのこれまでの内容だけを申し上げますと、5月号では、顔写真入りの名札の着用、窓口部門の机の配列ですね。6月号では、職員の政策提案制度、行政の説明責任。7月号では、早朝ミーティング、湯茶機の設置。8月号では、特別職の給料のカット、管理職の手当のカット、葬式の弔電の廃止。9月号では、自己申告制度及び降任申し出制度。10月号では、市民参画市政を目指して市民の声をきく課及び投書箱の設置。11月号では、庁舎周辺のごみを執務時間中にあなたが拾っていることと職員へのボランティア勧誘と奨励。12月号では、職員に対して地域活動、ボランティアヘの奨励。1月号では、財政状況の逼迫に伴い、事業の優先順位の徹底。最後に2月号では、あなだが今に及んで市の財政状況が厳しいことが今判明したがごときに掲載するなど、今日まで市長エッセーとして掲載した主な内容であります。 もし、このことについて補足することがあれば言ってください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 別に私の方からつけ加えることはございません。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) それではお伺いいたします。 1月号のエッセーでございますが、あなたが30の新施策を実施したとありますが、30の新施策、具体的に幾つでも結構ですからご答弁をお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 内容につきましては、今芝野議員がおっしゃっていただいて、またあと私の方からいろいろ施策として、これは私やらせていただいたということがございます。今、ちょっと申しわけないんですけど、その30の施策ということをきちっとファイルでとめておりますけれども、よろしければ後ほどそれを直接お知らせをさせていただこうというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 幾つでも結構ですから、思いつくままで結構です。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) わかっている範囲内でしたら、あと中学生とフリートーキングをやらせていただきました。なんでしたらこれからちょっと持って上がりましょうか。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) いやいや、別に結構です。やったことやからわかっている。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) いや、だから今おっしゃっていただいたことを踏まえて、ちょっと時間いただいたら持ってきまして読み上げますが。 ○議長(有岡久一君) ただいま芝野議員の質問中ですが、2時15分まで休憩いたします。     ------------------------------ △休憩 午後1時59分 △再開 午後2時15分     ------------------------------ ○議長(有岡久一君) ただいまより休憩前に引き続き会議を開きます。 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 大体、芝野議員が読み上げていただいて、その後のフォローはわかっていたんですけれども、もし間違って発言をいたしましたら後でご迷惑をおかけいたしますので、これから読み上げさせていただきたいと思います。 一つは、市民の声をきく課の新設、二つは顔写真入り名札の着用、3番目はカウンターヘの対面式机の配列、4番目は接客での「です」「ます」言葉の統一、五つ目は電話のたらい回しの禁止、六つ目は給茶機の設置、7番目は早朝ミーティングの実施、8番目は経営会議の設置、9番目は職員政策提案制度、10番目は職員とのフリートーキング、11番目は中学生とのフリートーキング、12番目はインターンシップ制度、13番目は自己申告制度、14番目は降任申し出制度、15番目は日曜サロンコンサート、16番目は出生届け時の記念樹のプレゼント、17番目は市長から職員への便り、18番目は四つのプロジェクトチームの設置、19番目は特別職、管理職の給与の削減、20番目は特殊勤務手当の見直し、21番目は敬老祝金の廃止、22番目は市長エッセー、23番目は市政出前講座、24番目は管理職による市税の徴収、25番目は職員市内美化清掃隊の設置、26番目は市立病院への図書の配架、27番目は入札への希望価格制度の導入、28番目は市立病院食料品の一般競争入札、29番目は市長出前講座、30番目は市立病院休日等の救急患者の診察ということです。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 今30の施策を読み上げていただきましたが、よい悪いは別にしまして、平成12年3月に市長選に向けて阪南市再建プログラムの中に挙げられているようなことであれば私も理解できますが、先ほども言いましたように、よい悪いは別としまして、以前からのことをただ変更したにすぎないと私は思いますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 いろいろなお考えがあると思うんですが、私自身が精いっぱいやらせていただいております。 これからもできるだけ議会議員の皆さんのご理解、また職員の協力を得まして、阪南市が少しでもよくなるんでありましたら、そういう方策をこれからも頑張ってやらせていただきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 次に、7月号の中で、あいさつの励行を掲載していますが、このような当たり前の内容まで限られた広報誌の紙面を使って啓発の必要性があるのか。もし、あいさつのできない職員がいるとするならば、それは職員研修の中でやればよいものであると思うが、このようなことで広報誌に掲載するあなたの真意は何なのか。この点についてお考えをお聞かせください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答いたします。 私の真意といいましたら、最初市長答弁でも申し上げましたように、一人でも多くの市民の皆さんに現在の市役所へのご理解をいただいて、役所の方へより一層信頼感、親近感を持っていただいて、将来財政再建に当たりましては、広範な市民の皆さんのご尽力をいただきたいということが私の考えです。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 8月号では、お葬式は公職にある方と課長以上の職員の皆さん以外はお断りしていますとありますが、公職にある方は一定理解はできるものの、課長以上の職員以外はお断りしているとか掲載していますが、それではお聞きしますが、課長職以外の職員はどうでもいいのでしょうか。弔意は時間の許す限り出席すればよいことであり、先ほども言いましたが、このようなことまで広報誌に掲載しなければならないあなたの真意は何なのか。あなたは9月号においても、組織は人なりと掲載しているのは何なのか。行政組織とは全職員をもって組織が形成されていると考えますが、お考えをお聞かせください。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答いたします。 私の真意は何度も申し上げたような形でございます。それと、職員さんにおきましても、私の立場からしましたら、すべての職員さんの例えばお葬式にしましても行かせていただきたいのは当然のことですが、そういう中で職務にやはり支障が出るということで、市民の皆さんにご迷惑をおかけするわけにもいきません。そういう中で、ある一定の線を引かせていただいたということでございますので、その点も職員の方は十分理解をしていただけているというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 区別をつけるということは、私は極めていかがなものかと思います。 これは意見としてとどめておきますが、考え直されてはいかがでしょうか。 9月号の内容ですが、職員の自己申告制度と降任申し出制度を挙げられておりますが、この制度に何名の職員が申し出ているのか、そのことがまず1点。 次に、6月号であなたは、部門経営者として部長が力を発揮することが不可欠であると書いています。ならば、その申告制度の申し出者の報告などをあなたが言われているところの部門経営者である各部長に報告し、十分な議論をされているのかどうか。この2点についてお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答いたします。 確かな人数はまた後日ご報告を差し上げますけれども、自己申告で出てきておりますのは、すべて入れて170名近くだったと思います。降任申し出制度の希望者は2名です。当然、部門経営者ということになりましたら、部長に対するその開示の部分もございますが、現時点では人事といいますのは、自己申告ということになりましたら、やはりプライバシーというある程度考慮しなければならない面もございますし、人事の公平性あるいは納得性、またある一面での秘密性といいますのか、そういうことがございますので、その点につきましてはこれから検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 1月号に金ばさみとバケツを持ってごみ拾いをしているとあるが、市長はそんなに暇なんかという世間のうわさもあります。ごみ拾いをしてもらうために高い給料を払っているということは、ある市民の方からも声が上がっております。それは市民に対して市長がパフォーマンスでされているような気もいたします。その点いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 今、芝野議員からご意見いただきまして、当然新しいことをやらせていただいたら、いろんなご意見がございます。私は、今忙しい時間を何とかやりくりいたしまして、ごみ拾いということよりも、庁舎の周辺をきれいにさせていただくということに努めております。 なぜそんなことをするんかということを言われましたら、私は行政は最大のサービス業だというふうに考えています。 当然、清掃でおばさんたちが一生懸命やっていただいているということは、十分感謝をいたしております。それでも少し時間がたちましたら、役所の特に駐車場、また前の道路にたばこのポイ捨て、吸い殻がたくさんたまっています。私は、当然市民の方は行政においてお客様です。お客様に少しでも不愉快な思いをしてほしくないと、だれが来ていただいても常に役所の周辺はきれいであるということを、私が常にそれを保持していきたいというふうに考えております。ですから、忙しい時間を何とかやりくりしまして、とりあえずお客様に不愉快な思いをしていただきたくないと、阪南市は常に役所周辺がきれいであるということを、私も微力でありますけれども、尽力したいということで現在も続けております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 次に、随所に市財政が逼迫していると、これからは事業の優先順位を見きわめ、職員一丸となって邁進するとありますが、そこでお尋ねします。平成14年度の事業の優先順位は、1位から3位までで結構ですから、どの事業でしょうか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 1位とか3位ということではなくて、今度新規事業並びに予算措置ということで事業の説明をさせていただいております。これは事務事業評価ということで、事業の優先順位をつけるということで、各課で最大限度の努力をしていただいて上げてきてもらった事業でございます。ですから、それは優先順位の結果、この3月議会でこれからご議論をいただくわけでございます。 これからなお一層事務事業評価を十分精査する中で、この9月に出させていただく財政再建計画で、事務事業評価並びに政策評価、また最終的には市民満足度評価という制度確立といたしまして、そういうきちっとした順位の設定をさせていただこうというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 12月号の市長出前講座についてお伺いします。 先日、ミニコミ紙にあなたの出前講座の内容を見かけましたが、その内容の中の一つに、固定資産税軽減条例の制定をするとか、あなたは市長の立場でそのようなことを発言されておりますが、この点についてお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 どのミニコミ紙に載っているかは私は存じておりませんし、私は市長出前講座に寄せていただくときは、現在の市の状況をきちっと詳しくお話をさせていただくということと、それにつきまして市民の皆さんのご意見をお伺いすると。それと、要望とか陳情は一切お受けする場ではないということをきちっと当初申し上げております。その趣旨に基づいてひざ詰めで意見交換をさせていただいております。 ですから、そういう市長出前講座の中で、政策にかかわることとか、また議会の皆さんのご意見をいただくようなことは私は一切申し上げておりません。ですから、失礼ですけど、それがどのミニコミ紙かわかりませんけれども、そういう掲載を仮にされているということになりましたら、私にしたら全く心覚えがございません。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) この出前講座そのものが、市長として出向き、特定の市民と座談することがいかがかというふうに思います。ともすれば、市長の立場であるがゆえに、市民がすべて決定したかのように誤解を招く結果になると思うんです。その点についてお伺いします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 今、芝野議員がおっしゃっていただいたことを、失礼ですけど、私が一番認識をさせていただいております。ですから、そういうことは一切ないという前提で、そういう形で市長出前講座をやらせていただいておりますので、それは十分ご理解をいただきたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 2月号の市長のエッセーの内容について、極めていかがなもんかと感じている次第でございます。 その一つとして、先ほども申し上げましたが、今になって財政状況が予想以上に逼迫しているということが今回判明したとあることが1点。そのことはあなたが議員のときから、またあなたが出した阪南市再建プログラムの中で十分理解しているところであろうと私は思っておりました。 二つ目は、こういった財政状況の中で、職員の一部に危機意識が見られないとあるが、市長、あなたが自分の感覚のみで言っていると思います。職員さんに危機意識がないということは私はないと信じておりますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 いろんな感じ方がございます。だから、私もすべての職員に危機意識がないというふうな表現はしておりません。私もこれまでの議論の中で、職員さんを全面的に信頼しておりますし、一応市長から諸君へという、もうN0.19になっていると思うんですが、その中でも常に、最近市民の皆さんから阪南市役所がよくなったというふうに言われているのは、議会議員の皆さんのご理解は当然のこと、職員の日々の仕事の積み重ねの結果であるということで、十分感謝をいたしております。 ただ、たくさん職員さんがおられたら、ほんの一部の中にやはりまだ危機意識の乏しいというふうに感じる職員さんがおります。これは私が市長として当然それを認識したということになりましたら、その危機意識をより一層高める方向性をとらせていただく責任があるんではないかと考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 厳しい財政状況のもとで、市の再生に取り組むために職員給与の削減を行うとあるが、職員の給与の削減を行う前に、あれもこれもいろいろやったが、もうどうしようもないというところまで持っていくべきだというふうに思います。まず、手始めに--手始めじゃないですけども、特別職のカットもありますが、職員の労働の対価である生活給をあなたはどのように考えておられますか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えします。 当然、これからの阪南市の財政再建ということを考えまして、またこれも何度もご答弁申し上げましたように、今の厳しい状況の中で、やはり市民の皆さんのご理解を得るということになりましたら、私自身もそういうことはしたくはございませんけれども、市民の皆さんのご理解をいただく、また職員さんにより一層の危機意識を持っていただく、最終的に阪南市を再建するということになりましたら、職員の給与のカットもやむを得ないんではないかというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) 今まで質問した中におきまして、14年の9月までに数値目標を明確にするという阪南市財政再建実施計画があります。詳細な財政分析をした上で、今後何事にも取り組んでいただきたいというふうに思います。この点、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、ご指摘いただきましたその趣旨にのっとって頑張っていきたいと思っております。 ○議長(有岡久一君) 11番芝野正和君。 ◆11番(芝野正和君) エッセーについていろいろ質問させていただきましたが、私は市長エッセーの中身についてすべてとは言いませんが、そのほとんどが広報誌を通じ、市民に市長の施策として広報するのはいかがかと感じているところであります。全会派一致で申し入れた経緯もございます。このような内容の市長エッセーは、限られた広報誌の紙面に掲載するような中身でもないような気もいたします。広報誌の有効利用といった観点から、4月号より市長エッセーの掲載の廃止を私は強く求めますが、いかがですか。 ○議長(有岡久一君) ただいま芝野議員の質問中でございますが、持ち時間がすべて終了いたしました。 以上で芝野正和君の一般質問を終わります。 引き続き、三原伸一君の一般質問を許します。 それでは、6番三原伸一君どうぞ。6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 公明党の三原伸一でございます。私たちの住む阪南市には、昭和51年1月1日宣言のすばらしい阪南市民憲章があります。「心のふれあいを大切にするまちをつくりましょう。教養と文化の高いまちをつくりましょう。みんなで助け合う明るいまちをつくりましょう。健やかに楽しく働けるまちをつくりましょう。恵まれた自然と調和したまちをつくりましょう」。阪南市民憲章の前文に、「わたしたちは、みどり豊かな葛城の山やまと、波静かな茅渟の海にかこまれた阪南市の住民です。わたくしたちは、永遠の平和と幸せをねがい、希望にみちた明るく住みよいまちをつくるため、この憲章を定めます。」と記されていることを現在の私たちは胸に秘めて次の世代へ引き継いでいかなくてはならないと思います。 通告しております4項目について質問させていただきます。 1点目の安心と信頼のまちづくりは、市民の皆様が日ごろより利用する機会の多い公共施設の利用料金について、公平性、平等性の観点からお尋ねするものであります。行政の原点は信頼です。いかなるときにおいても、絶対に市民の皆様の信頼を損なうことがあってはならないと私は考えます。市長はこの点についてどのように考えておられるか、お伺いいたします。 2点目は、教養と文化の高いまちづくりについてであります。 昨日の私ども公明党の代表質問のときにも出ましたが、昨年11月30日の参議院本会議で文化芸術振興基本法が全会一致で可決成立し、12月7日に施行されました。市民文化の発掘と位置づけて、型にはまらないで自由に市民コンサートや展示会等をやってはどうかと考えますが、市の見解をお伺いいたします。 3点目は、市民サービスの向上についてであります。 今、市民の皆様の願いは、日曜日に市役所の窓口があいていたら助かるのになという思いであると私は考えております。市役所は最大のサービス業と言われている市長にお伺いいたします。 4点目は、自然を生かしたまちづくりについてであります。 阪南市総合計画に阪南市の将来の展望を的確に見据えて、実現可能な展開で大阪湾の活用についてまとめています。一日も早く行動を起こすべきであると考えます。市長はどのような展望をお持ちか、お伺いいたします。 なお、二次質問は自席にて行いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 初めに、安心と信頼のまちづくりについてお答えいたします。 本市の行政施策を推し進める上で、市民からの信頼なくしては遂行でき得るものではありません。市民から信頼され、安心して住み暮らせることができるまちづくりを推進するため、職員一同邁進しているところであります。 さて、議員ご質問の本市の公共施設に係ります利用料負担につきましては、当該施設の機能面や他の公共施設、さらには近隣自治体の状況等を勘案し、受益者負担の原則に基づき、使用料として設定しているものであります。 次に、市民コンサート及び展示会の開催についてお答えいたします。 教養と文化の高いまちづくりについては、本市の市民憲章にも掲げております。また、総合計画においても歴史・文化資源の発掘と保存及び継承するとともに、市民による文化・芸術活動の振興を図り、地域文化の創造に努めることとしており、現在教育部局において、市民コンサートや文化センター自主公演など種々取り組んでおります。今後も、健やかな教育、文化、環境づくりの形成を目指し、各種施策の充実に取り組んでまいります。 次に、休日の窓□業務の開始についてお答えいたします。 今日の男女協働共生社会の中で、毎週木曜日、窓口の執務時間を延長し、市民サービスに努めています。また、平成15年8月から始まる住民基本台帳ネットワークシステムにより、全国どこの市町村でも住民票の写しの交付が受けられることから、これらを踏まえ検討してまいりたいと考えております。 終わりに、自然を生かした活力のあるまちづくりについてお答えいたします。 大阪湾沿岸の活用につきましては、一般公衆利用のほかに都市、産業、港湾、漁業など多様な利用が図られており、海岸利用の要請も多様化しており、地域と密着した文化活動の場としまして、地域の祭や行事などの利用、自然体験や観察といった水辺と触れ合うことのできる親水空間として、さまざまなレクリエーションを親しむことのできる活力とにぎわいのある海辺の創出が望まれているところであります。 そういった中で、国におきまして、平成11年の海岸法の抜本的改正に伴い、平成12年に策定されました「海岸保全基本方針]では、従前の津波対策など防護面だけではなく、環境や利用に配慮することにより、調和のとれた海岸の保全について計画的に推進し、地域の実情に応じた海岸の保全を進めていくとした今後の海岸づくりへと方向性が大きく変更され、残された自然への配慮や環境回復、人々に海辺を開放するための養浜事業など、環境や利用の観点が今後の海岸づくりの重要な課題であると位置づけられております。 そのような中、本市の特色であります海を生かしたまちづくりにつきましては、庄司議員にご答弁いたしましたとおり、平成5年度、新海浜空間創出構想を打ち出し、大阪府関係部局の協力を得ながら、本市の特色である海を生かした新しい環境創造を実現するべく、海浜空間の創出を長期的視点に立って調査検討を行ってきたところであり、平成13年3月に策定いたしました総合計画におきましても、戦略的プログラムとして「新海浜環境創造プログラム」を位置づけ、海浜環境の保全、港湾、漁港、レクリエーション等の都市機能の整備といった諸施策を推進することとしております。これをもとに、国・府など関係機関との調整に努めているところであります。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) では、まず初めに、安心と信頼のまちづくりについてお伺いいたします。市に係る施設等の利用負担についてでございます。 私は、市民の皆様が市の公共施設を利用する際に支払う料金は、常に公平かつ公正で納得のいくものでなければならないと考えております。阪南市には市営プール、グラウンド、総合体育館、葬儀場、文化センター等たくさんの公共施設があります。市民の皆様がこれらの施設を利用するためお支払いしている料金はどのようにして決まっているのか、基本的なことでございますが、教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 公共施設を管理する担当原課にて、条例制定時に利用条件等を含め料金設定を行うものであります。なお、利用料金につきましては、利用料改定をも含め、市長が地方自治法第138条の4に基づき設置されました阪南市公共料金等適正化審議会に諮問をし、構成員である公共的団体の代表者、学識経験者によって案件の調査、審議を行い、その答申を市長が受け、条例制定案や改正案を議会に上程し、議会の議決を得て公共施設の利用料が決まっているところでございます。 以上でございます。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 基本的なことで、そのとおりであると思います。 次に、少し難しい質問になるかもわかりませんが、大変重要なことですのでお聞きしたいと思います。公共施設を利用された方が窓口で料金支払いをしました。そのほかに職員さんに対して支払いをしなければならないような公共施設がありますでしょうか。ありましたら教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 議員ご指摘の利用料金以外に職員に支払うような金銭はございません。 以上でございます。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) それを聞いて大変安心しているわけでございます。 次に、理事者の皆様もご存じと思いますが、市民生活と密着した大変気になる出来事が新聞に掲載されました。昨年12月29日土曜日付の毎日新聞に、葬儀業者心づけ請求と書かれた大見出しの記事であります。このようにありますけども、これが昨年報道されました。内容は、大阪市立の5斎場、火葬場で、葬儀業者が遺族に対し、葬儀職員へ心づけを請求するケースが蔓延していることが明らかになったということであります。 1件につき7,000円から1万円遺族が自発的に渡すのではなく、葬儀業者が遺族に長年の慣習などと説明して預かるか立て替えるシステムになっているそうであります。葬儀業者内でもこうした慣習を疑問視する声があり、大阪市は実態調査に乗り出す予定で、同様のケースが残る全国の他の自治体でも今後議論を呼びそうだと昨年のこの新聞には書かれておりました。 全国の他の自治体でも今後議論を呼びそうだとありましたが、私は阪南市は大丈夫なのか、またこのようなことは他市のことであって阪南市では絶対に起きてほしくない、そのような思いで理事者の皆様へ質問させていただきます。 この記事は、毎日新聞社会部葬式問題取材班によるものであります。昨年11月、大阪市内で大手葬儀会社の見学・相談会があり、基本料金以外に必要な費用として、火葬場職員5,000円、お骨上げ職員2,000円などと書かれた心づけ一覧が大々的に掲げられていたとのことであります。実際に心づけを支払った遺族の皆様の受けとめ方は、義母を亡くした女性は、気が動転し、どうしたらいいかわからない状況で、業者に言われるままに心づけを含めて支払ったと証言しております。今になって考えると、時代にそぐわない慣習で見直してほしいと話したとのことであります。 私も、この女性の方の意見のとおり、こういう慣習は日本全国の自治体から一掃すべきであると思います。基本料金以外に必要な費用として大々的に書かれていたというのは、驚き以外の何物でもありません。さらに、葬式問題取材班の本年2月16日付にはたくさんの自治体の名前が出てまいりました。 大阪市斎場は、昨年そのようなことが発覚したということでいろいろと調べたわけでありますが、調べた結果、職員が受け取った問題で大阪市が全担当職員38人から事情聴取をしたところ、2月25日までに全員が受領を認めた。市は公務員の信用失墜行為を禁じた地方公務員法違反に当たる可能性があるとして、職員や上司らを近く行政処分する方針。多い職員は毎月平均10数万円受け取っていたと言い、市は全員に二度と受け取らない旨の誓約書を書かせ、厳しく指導したとあります。 そこで、お尋ねいたします。記事の中の市は公務員の信用失墜行為を禁じた地方公務員法違反に当たる可能性があるという表現がありましたが、この地方公務員法とは第何条で、どのような内容になっているか、お伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 助役岡田茂伸君。 ◎助役(岡田茂伸君) お尋ねの信用失墜行為でございますが、これにつきましては、地方公務員法が1節を割いて服務に関する規定を設け規定いたしております。第6節におきまして信用失墜行為等について規定しており、公務員が社会の疑惑を招くような行為を行った場合には、懲戒処分などの行政処分が科せられるという規定になっております。 以上です。
    ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 明確にこのような明文があるということでありますので、公務員の立場でお金を受け取ってはいけないということが今助役さんの答弁で明らかになりました。 この葬儀場の心づけの問題に関しては、毎日新聞に掲載された自治体は大阪府下で10市以上になります。堺市、高槻市は1982年に斎場職員に対し心づけを断るよう厳重に指導、茨木市が1984年に、東大阪市が1998年廃止、四條畷市、門真市、守口市、大東市の4市で運営する斎場は、1991年に市民からの問い合わせを契機に受け取り禁止を通達いたしました。また、斎場運営を民間委託している寝屋川市では、新年度から委託契約にいかなる理由でも寸志は受け取らないとの条項を盛り込む方針を出しているとのことであります。 吹田市に住む女性会社員は、一昨年10月、父の葬儀で葬儀業者から斎場へのお礼に1万円必要と言われて支払った。女性は公務員なのにおかしいなと思ったが、当時は混乱していて拒否できなかったと言っているそうであります。こうした苦情が吹田市に数件寄せられた折、市は昨年12月下旬、斎場職員と葬儀業者らに対し心づけ授受を口頭で禁止した。吹田市環境課長は、公務員が給与以外の金銭をいただくのは社会通年上好ましくないと話しています。 ここで市民部長にお尋ねいたします。阪南市でこのような社会通年上、好ましくない心づけの開題は起こってほしくないと思います。先ほどはそういう事実はないという答弁がありました。 遺族にとっては、家族を亡くした動揺と混乱の中、趣旨を十分に理解できずに応じてきたケースが多かったと他の自治体の例を述べてまいりましたが、ここで大事なのは、私たち阪南市の行政の明確な姿勢だと私は考えております。心づけの禁止、廃止の通達、明文化、そして高槻市のようなどうしてもという市民からは、市への寄附という形の受け皿をつくってはどうかと思います。 阪南市においてどのような対応策をとっているのか、また考えておられるのか、お伺いいえします。 ○議長(有岡久一君) 市民部長米原義光君。 ◎市民部長(米原義光君) お答えいたします。 行政に携わる者といたしまして、市民に不信感を抱くような行為は慎むべきものであります。 お心づけの申し出が今後あった場合におきましては、辞退するよう職員に強く指示を出しておるところでございます。また、辞退の指示を出しておりますが、このような受け取りをどうしてもその場へ置いておくとか、そういうことにつきましては、今後市の歳入といたしまして雑入等々は考えられますが、関係部署と検討協議してまいりたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 一般のミドリ電化のコマーシャルではございませんが、中途半端な対応は一番大変でございます。今の話を明確にして、通達、禁止、公務員法のそういう法律が明確にあるもんですから、これから阪南市として明確な対応をきちっとしていただきたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 先ほど市民部長がお答えいたしました。私としては、恐らく去年でしたか、豊中市もこういう問題がございました。そのときに即担当課長、当然部長にもそうですけれども、担当部課長に指示をいたしまして、担当職員並びに関係業者に一切そういうことのないように厳しく口頭で注意するようにという指示をいたしました。現在、職員がおるんですけれども、職員が万が一やむを得ない事情で休んだ場合は、二つの業者に民間委託をしております。それで近々私の方から直接職員並びに業者の方と会いまして、その辺をきちっと注意をさせていただこうと思います。また、斎場、火葬場の中に、余りご迷惑をおかけしない場所にきちっと張り紙をしまして、その辺の周知徹底を行いたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) できましたら担当部の方でよろしくお願いいたします。これは大事なことです。 次、市長に質問いたします。 今、我が国は偽装、疑惑、不況、不信のこの風が吹き乱れているのではないでしょうか。日本の北から南へかけて食肉業界におけるラベル偽装問題、外務省を舞台に言った言わない問答、続いてS衆議院議員による北方4島支援事業での入札関与疑惑や公共工事をめぐる市、県トップによる収賄疑惑が発生いたしました。そして、3月に入って準大手ゼネコンの佐藤工業が昨年12月の青木建設破綻に続く大型倒産で、長引く景気後退にストップをかけられるか。また、2月、3月危機が現実になりかねない事態になってきているとも報道されております。何が真実で正義なのか見えない。日本は今、北から南へとつながる不信列島となってしまったのではないかと心配する一人であります。 今、私が最も大切なものは何かと問われたら、即信頼と答えたいと思います。国と国、自分の住むまちと隣のまちとの信頼、最終的にはここにいらっしゃる私たちもそうなんですが、大変厳しい状況が朝からございました。それも見ながら、対話による人と人、人と地域社会、いわゆる市民と安心と信頼関係は大変重要なものであります。 岩室市長にお尋ねいたします。信頼とは信用と頼られる力があるとの意味でございます。市長は行政の長として、また市民から信託を得た責任あるリーダーとして、私は市民の皆様の信頼を損なうことがあってはならないと考えますが、その点について岩室市長はどのようなお考えでしょうか、お伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、三原議員の方からご指摘いただいたとおりでございますし、昔から信なくば立たずという言葉もございます。より一層職員一丸となりまして、議会議員の皆さんはもちろんのこと、広範な市民の皆さんの信頼感を得るために、今後とも努力をさせていただこうと考えております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 続きまして、教養と文化の高いまちづくりについてお伺いいたします。 市民コンサート及び展示会等の開催についてでございます。市長を初め策定委員会の大学及び大阪府の大変な労力を注ぎ、2001年から2010年の間、約10年間を目安とした阪南市総合計画が完成し、私も読ませていただきました。大変立派な本でございます。第1部基本構想の阪南市の概況から、第2部基本計画の次の世代に引き継ぐ都市基盤の形成、心の豊かさ、人を育て文化をはぐくむ環境の形成等まで広範囲にわたりまとめられております。 阪南市の山間部から住宅街、そして海側まで、私たちの住むまちの自然と地理状況を策定委員の先生方と担当職員の皆様がよく歩かれた上で、この阪南市総合計画を完成させたものとお察しいたします。阪南市の将来のまちづくりにとって、大変重要な資料となると思います。作成に携わった皆様に阪南市の一市民の立場から心より感謝申し上げます。 私たちの住む阪南市には、先人の残した貴重な文化財が多くあります。10月にはまた各地域からやぐらが出て、秋祭りがにぎやかに行われます。豊かな自然的景観に恵まれた阪南市。今後、歴史や地域の伝統文化をいかにして次の世代に残していくか、大変重要な課題であると考えます。 ここで、その他いろいろございますが、本市の地域文化についての基本的な考えをお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 生涯学習部長南末吉君。 ◎生涯学習部長(南末吉君) お答えいたします。 文化と一言で言っても非常に幅広いエリアであります。先ほど市長からご答弁いたしましたように、本市の地域文化においての基本的な考え方は、歴史・文化の保存と継承、文化・芸術の振興と創造並びに文化・芸術交流の促進であります。 具体には、歴史・文化の保存と継承では、市内の有形重要文化財の保存、無形重要文化財の継承に努め、市民の文化向上を目的として事業展開を図っているところであります。文化・芸術の振興と創造は、市民参加型の文化活動が推進され、身近な場所で幅広い世代が楽しめる事業、また文化・芸術交流の促進は、文化活動グループ及び団体が文化・芸術の向上を目的に交流事業を進めることと考えております。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 大変基本的なことでありますので、また私たちもさらにこの地域文化の考え方を本当に学んでいきたいと思っております。 続きまして、阪南市総合計画、きょうのテキストはこれでございます。皆さんが歩いて書かれた大変大事なものでありますので、きょうはこれを参考にさせていただきます。阪南市総合計画第4章第6節の地域文化の創造の現況と書かれたところを参考にさせていただきます。 阪南市は西日本最大級の縄文時代の土坑墓群が確認された。向出遺跡、奈良時代の製塩土器などが発掘された田山遺跡や上方下円墳である玉田山古墳、重要文化財の波太神社--私一回も行ったことないんですが、加茂神社など多くの文化財、史跡を有しております。 現在の阪南市は、私も含めよそ者でございます。この10数年で大阪市や堺市など周辺の地域から転入してこられた新しい住民の方が数多く往んでおられます。中には20年から30年前から住んでいても、阪南市の歴史や地域の伝統文化や文化財を見たことがない人、また知らない人が多いのではないでしょうか。 阪南市民憲章の中に、「心のふれあいを大切にするまちをつくりましょう」とあります。阪南市で生まれた人、そして引っ越してきた人、これも何かのご縁であり、これからもお互いに阪南市を心のふるさととして住んでいきたいと考えておられる方も多いと思います。私たち阪南市の未来へ羽ばたく宝である子供たちに精神的財産として継承していくためにも、ふれあいを大切にするまち阪南市としてぜひ実行していただきたいと念願するものであります。 それでは、文化財の公開、活用、また生涯学習等の面から、今後の展開についてお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 生涯学習部長南末吉君。 ◎生涯学習部長(南末吉君) お答えいたします。 文化財の公開、活用につきましては、文化財保護条例に基づきまして、市内の重要文化財を現在市指定文化財認定に向けて手続中でございます。4月には手続が完了する予定でございます。 市指定文化財として認定することによりまして、市民の文化的向上及び発展に資するため、公開、展示して活用を図ってまいりたいと考えております。 今後の展開につきましては、市内の重要文化財を保存及び活用を目的として、所有者の承諾がございましたら文化財認定手続を進めまして、社会教育施設を利用して展示してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) では、4月以降大変楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。また、市民の皆様にもどうか広報等いろんな角度からお知らせして、そういう文化財を、また阪南市にある自分が住んでいるところにあるものを見ていただく、そのような配慮もよろしくお願いいたします。 3番目ですが、昨日の代表質問の際にも何らかの答弁があったと思いますが、今後の文化・芸術施設の充実について、方向性、また具体的計画についてお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 生涯学習部長南末吉君。 ◎生涯学習部長(南末吉君) お答えいたします。 文化・芸術施設の充実につきましては、現在のところ既存の社会教育施設において事業活動に努めてまいりたいと考えております。具体的な計画につきましては、現在の財政状況を勘案いたしますと難しい状況であると考えております。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 今、部長の答弁があったんですが、ただこの総合計画にはもっと前向きなことが書かれております。それだけですが……。 これから本題に入ります。阪南市総合計画、文化・芸術振興と創造というテーマでこの中に書いております。大変すばらしい考え方が示されております。改めて総合計画を作成された策定委員、また職員皆様の見識の深さに敬意を表するものであります。すばらしい計画は必ずすばらしい結果となると考えます。大事なのは、いかにして実現するかという誠意と熱意、そして実行力であると私は考えております。 この中には施策の方向として、文化団体の育成や発表、活動の場の提供などによる自主グループ、文化団体の育成を図る。そして、内容として、文化団体の育成、市民の文化活動の推進に向け、自主的活動を行うグループ育成と活動の発表の場の提供など支援を図るとともに、団体間の交流を促進すると明記されております。 3番目の文化・芸術施設の充実。公共施設、鉄道駅舎などの公共スペースの展示や発表の場の活用や文化・芸術の誘致などについて検討するとあります。私は感動いたしました。ここまで市民の皆様のために誠心誠意考えてくださっている。100%同感でございます。これから私が提案することは、この総合汁画の中に書かれている内容の趣旨に沿ったものと考えますので、簡単明瞭に申し上げます。 私は、市役所ロビー、またその他公共的な場所及び施設で、月に1回程度市民の皆様に声をかけて、個人または団体で申し込みをしてもらい、順番を決めてコンサートや合唱、そして演芸や絵画、書道等の展示会をしてはどうかと提案したいのであります。これこそ庶民文化であり、阪南市総合計画にある文化・芸術の振興と創造であります。公共施設、屋外等の公共スペースでの展示や発表の場の活用になると思いますが、いかがでしょうか。今、申し上げたことはこの本の96ページに主要施策として書かれておりますので、後で確認してくださっても結構でございます。 では、ひとつお聞きいたします。文化団体または個人の育成についてどのように考えておられるのか、お伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 生涯学習部長南末吉君。 ◎生涯学習部長(南末吉君) お答えいたします。 文化団体の育成につきましては、生涯学習を進めるに当たって、市民の文化水準を高めるため必要であると考えております。今後も、文化の向上目的に文化団体の交流に努めてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) では、続きまして、会場の設営、あとスペースの件でございます。片づけは主催団体、個人でするものと私は考えております。 次に、公共スペースの活用という件になりますが、(仮称)市民コンサートまたはミニ展示会をする場所として、市役所ロビー、その他で開催してはどうか。繰り返しになりますが、その点について担当部署が違うということで再度質問いたします。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 阪南市総合計画におきましては、市民の文化活動の推進に向け、自主的活動を行うグループの育成と活動の発表の場の提供など支援を図ることや、公共スペースの展示や発表の場の活用が掲げられておりますことから、これらの趣旨に沿った活動であれば、市役所ロビーや駐車場などについて庁舎管理規定の範囲内で提供することは可能であると、このように考えてございます。 ただ、具体的な手続といった側面からは、文化・芸術の振興と創造というテーマが基本にございますので、所管課を窓口といたしまして、管理体制や方法も含めまして個々に協議いただくことは必要かと考えてございます。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 大変すばらしい内容の記述で、私はスッと受けていっていただけると思ったんですが、いつもの答弁でございまして、もうちょっと整理するというか、時間が要るなと思いました。次回もありますので、また時間的なことも必要と思いますが、この市民文化、また市民に開放するという、市役所は本当に市民の皆様に提供して喜んでいただくという面から、私は今後ともこの件については検討をよろしくお願いしたいと思います。 次は、市長にお伺いいたします。 私は、政治家には忍耐、信念だけではなく、芸術を愛する心、また哲学を持つことも大切であると考えております。1989年秋、∃ーロッパ、チェコ、プラハ、至るところで歌声が聞こえた。歌う革命が始まったのである。チェコのビロード革命の中心者となった一人の劇作家、後のハビル大統領のことであります。1992年4月、来日したハビル大統領は、政治の世界を人間的なものに、また精神的なものに変えなければなりませんとスピーチいたしました。その主張は、革命前の3回の逮捕、自宅監禁を体験した抑圧の中で叫んだことと同じでありました。 次に、過去に目を閉ざす者は、結局のところ現在にも盲目となるの言葉とともに、余りにも有名になった1985年5月8日のドイツの敗戦40周年の記念講演での演説である。これは哲人政治家として世界的な尊敬を集めている統一ドイツ初代大統領--また難しいんです、ヴァイツゼッカー氏のことであります。以上、発行所読売新聞社、池田大作著「私の世界交友録」より参照させていただきました。 近年、日本において哲人政治家と言われる人が出ていないのは、私は大変残念に感じております。もう少し心豊かに物事を思索するようになりたいと考える日々でございます。 ここで岩室市長にお尋ねいたします。文化・芸術と市民生活のかかわりについてどのようにお考えでしょうか、これが1点でございます。また、市長はこれまで国内はもとより海外へも行かれたことがあると私は思いますが、これまでごらんになった中で、特に印象に残った絵画、公演、書籍、展示会等があればお聞かせください。この2点についてよろしくお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 我々行政と市民の皆さんとの関係といいましたら、阪南市におきましても広範な市民の皆さんの中でいろんな知性、教養、また技術を持っておられる方がたくさんおられます。ですから、市民参画ということで、今ご意見いただいた一環として、サラダホールのエントランスで既に昼時コンサートを月に1回やらせていただいているんですけど、これからできるだけ市民参画で、先ほどご意見いただいた市民の皆さんの活躍の場を行政としても用意をさせていただこうというふうに考えております。 私個人は全く趣味ということでしたけれども、失礼な言い方になるかもわかりませんけど、世界の重立った美術館は自分の目で見させていただきました。現在、仕事が忙しくて余り行けないんですけど、コンサートなり、あるいはいろんな書物を読む努力をいたしております。最近特に印象に残りましたのは、上村松篁さんなり、あるいは伊東深水さんなり、日本画が割と好きでして、一番直近では「女性美500年」という展覧会を見させていただきまして、そこでロシアのモナリザという絵画を見せていただいて、本当に印象に残りました。 ですから、先ほどおっしゃいましたように、政治家というほどではないんですけれども、これから我々もより一層芸術・文化に教養を深めていくということが肝心だと十分認識いたしておりますので、借越ですけれども、そういう努力もこれから同時に続けていきたいというふうに考えております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 本当に大変な中でのお仕事で、理事者の皆様、また議員の皆さんも大変でございますが、本当にすばらしい阪南市民憲章があると、これは単なる文ではないんだという先人の残された気持ちを考えたならば、私たちはそれをまた次の世代に受け継ぐためにも内容を吟味する、また絵心、また詩心ということも大変大事なのではないかと私は思います。 次に行きます。市民サービスの向上、休日の窓口事務の開始について質問いたします。 阪南市総合計画第6章の第4節、市民に開かれた行政システムの体制づくりの主要施策の3として、利便性の高い行政サービスの提供とあります。行政への市民の意見や要望、各種相談などに対応するため、行政情報システムの構築や窓口サービスの拡充を図るとあります。平成13年4月から始まった毎週木曜日の本市の午後7時までの窓口サービスの拡充に当たるものであると私は考えております。約1年間実施したわけですが、どれぐらいの方が市民課窓口の方に来られたのか、この利用状況についてお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市民部長米原義光君。 ◎市民部長(米原義光君) お答えいたします。 利用状況につきましては、平成12年度は300名で月平均25名、平成13年4月からことしの1月末までは348名で、月平均32名の方が利用されております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 最初の方より大分多くなっていると思いますので、まだまだこれから……次に、私、この毎週木曜日、大変いいことだと思います。本当に地域の周辺の自治体を見ても、阪南市のこの利便性は大変いいことだと思います。しかし、この利便性の高い行政サービスの提供という視点でとらえたときに、この週1回実施されている午後7時までの窓口業務が市民の皆様の十分な満足を得ているとはちょっと思えないわけでございます。担当部としてどう分析しているか、お伺いいたします。これで十分なのか、まだちょっとあるのか、その辺よろしくお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市民部長米原義光君。 ◎市民部長(米原義光君) 毎週木曜日の窓口業務の利用状況におきましても、初年度よりは若干13年度はふえてきております。また、利用者の方々にも仕事帰りで利用できると、便利であるというお言葉もいただいておるところでございます。 今後におきましても、「広報はんなん」、ケーブルテレビ等々のPRによりまして、市民の皆様に利用していただけるよう努めてまいりたいと思います。なお、休日の開設のニーズにつきましては、市民の要望等把握してございませんので、よろしくお願いします。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) いろいろと分析していると思いますが、もう本題に入ります。 全国の自治体の中では、平日の窓口業務のほかに、市民のニーズにこたえて電話によるサービスや市内の公共施設を利用して、休日に住民票、印鑑登録書が受けられるサービスを実施している自治体もございます。沖縄県那覇市が日曜日の窓口の開設をするほか、本年4月から愛知県一宮市で、1~2年の準備期間を終えて休日の窓口業務を開設する予定になっていると、新聞で私もその状況の記事を見させていただきました。 本市の窓口業務におきましても、日曜日の開設について時間的な経過は要ると思いますが、その辺のことを考えてみてはどうかと思いますが、もう一度質問いたします。 ○議長(有岡久一君) 市民部長米原義光君。 ◎市民部長(米原義光君) 市民サービスの向上につきましては十分認識しているところでございますが、個人情報の保護、また費用対効果を踏まえまして、第一次答弁で市長から答弁があったように、平成15年8月から住民基本台帳ネットワークシステムが始まることから、これらを踏まえまして検討してまいりたいと思います。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 市長にお尋ねいたします。先ほど市長の答弁と部長の答弁が重なるかもわかりませんが、ちょっと確認の意味で質問いたします。 市長は就任以来、市役所は最大のサービス産業であると言われております。昨日の代表質問の答弁においても、そのような発言があったと私は大変認識しております。現在は、スーパーやコンビニエンスストアにおいても公共料金の支払いや現金の出し入れのできるサービスは珍しいことではありません。利便性の高い行政サービスの提供、そして市民ニーズに対応した庁舎施設の機能のあり方を検討すると、この総合計画の中に書いてあるわけでありますが、この際民間を上回る最大のサービス産業の市役所として、月1回程度、まず午前中だけでも休日の市民課窓口の開設をしてはどうかと。時間的な経過は要ると思いますが、その点市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 基本姿勢は先ほど市民部長がお答えした状況なんですけれども、一応15年の8月にご承知のように、全国どこの市町村でも住民票等々とることができます。ですから、その経過を踏まえまして、もう一つはコンピューターネットワークでダウンロードをより充実していくということも踏まえまして、今ご指摘いただきましたように、恐らく土・日ということで休日に対する対応も必要ではないかという認識は十分いたしておりますので、そういう15年8月以降、またダウンロードの充実、その結果を見まして、できるだけそういう方向性を見出していきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) そのようなことが社会的な、効果的にそういう平成15年8月の件がありますので、私も見守っていきたいと思います。 では、最後の自然を生かした活力あるまちづくりについて質問いたします。 大阪湾の活用についてでございます。この総合計画58ページにも書いておりますが、この中に第1部基本構想、第3章将来の都市構想、第2節基本理念として、人の視点に立って人が安心し住み続けたい居住都市、人や自然の豊かさがはぐくまれる居住都市、誇りと愛着の持てる居住都市の実現を目指すとあります。その点についてもう少し詳しくというんですか、わかりやすくご説明のほどお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 総合計画におきましては、人と生活者の視点に立った基本理念のもと、「うみ・やまを愛し、幸せをささえあう、安心とうるおいのあるまち 阪南」と将来像を設定し、その実現に向けた基本目標といたしまして、1点目として、「安らぎのある住環境を支える社会システムの形成」を目指す「安心・安全のまち」、2点目といたしまして、「次世代に引き継ぐ都市基盤の形成」を目指す「出会い、躍動するまち」、3点目といたしまして、「豊かな住生活を支える環境の形成」を目指す「楽しく暮らせるまち」、4点目として、「生涯にわたって自分らしく生きる人を育て、文化を育む環境の形成」を目指す「心の豊かさを育むまち」、5点目といたしましては、「居住都市にふさわしい産業構造の形成」を目指す「多様な産業の育つまち」、6点目といたしまして、「あらゆる市民が参画し、公正で開かれた地域社会の形成」を目指す「人をおもいやり生かすまち」、これらの基本目標のもと、施策の基本方向を定め、施策の推進に努めてまいりたいと、このように考えてございます。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 今のは12ページを読まれたと思います。2番目も同じかと思いますので、ちょっと飛ばします。3番目に行きます。 基本構想第3章第4節土地利用と地域区分、整備の方向として、複合型機能用地の考え方として、海浜部については、海浜の保全とともにリゾート・レクリエーション機能など新しい都市機能の整備や快適な親水空間の形成を進め、市民に開かれた海浜空間の創造を図るとあります。 そして、第2部基本計画3、地域区分別整備方針の中部臨海ゾーン基本方針の中に、西鳥取漁港においてリゾート・レクリエーション機能整備を図るなど、漁港の活性化及び内陸部と交流機能を整備すると書かれております。そのまま基本方針を読んでいると、近い将来西鳥取漁港付近において夢いっぱいのプランが今にも実現するように思えるのですが、何か具体的な計画があるのでしょうか。短くお答えください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 西鳥取の周辺部の整備につきましては、今後の課題という形になってございます。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) 大変寂しい答弁でございましたが、この文章は本当に夢があります。私は大変すばらしいなと思っていますが、現実は厳しいもんでございます。 最後になります。市長にお尋ねいたします。 中部臨海ゾーン基本方針の中に、自然海岸である貝掛海岸でのマリンスポーツ、レジャー機能の整備や憩い、にぎわいの場としての活用を図る。そして、西部臨海ゾーンでは、大阪府により整備が進められているせんなん里海公園の整備をさらに促進し、海浜レクリエーション拠点としての機能、向上を図るよう要請するとあります。この考え方については、そのとおり実現に向けて進めていただきますよう私は強く要望いたします。 例えば、漁港を有効活用してコミュニケーション機能を備えた海の駅構想が高知県室戸市で整備中の室戸岬新港で進んでいるそうでございます。カヌーや漁業体験などマリンスポーツと海産物の加工販売の機能を持たせ、地元の要望が高い多目的交流広場と駐車場など2003年を目途に整備していく予定であると。構想実現のかなめとなるのは室戸岬漁港で、今後行政に対して積極的な推進を訴えていくとのことで、漁業と観光両面など地域活性化の海の拠点にしようという試みが注目されているそうであります。 次に、昨年12月21日に本市の海浜空間空港関連対策特別委員会は、兵庫県南淡町立浮体式多目的公園を見学させていただきました。海上に浮いている公園であります。これは浮きドック、メガフロートと呼ばれているものでございます。大きさが100メートル掛ける60メートルで、海上公園、海上釣り公園、そして喫茶店など多目的広場として、レクリエーション機能及び防災機能を備えることも可能であるということであります。 海の駅、そしてメガフロート構想は、どちらも私は今の大阪湾、また阪南市の目の前にあるこの海と、それから扇風機の裏と言われた、私たちには何も涼しい風が来ない中で、しかし関空という一つの景観、これを見た場合に、これは財産であると私は考えております。 このような海の駅とメガフロートという一つの構想は、この海浜空間整備事業に当てはまるものではないかと思いますが、いかがでしょうか。漁港及び阪南市の活性化、そして関西国際空港と大阪湾を眺望できる自然的景観を観光面からのPR活動に生かすことも考えて、行政として可能な限り積極的にかかわっていくべきであると思いますが、どのようにお考えでしょうか。 先ほど市長は、予算措置の伴わない支援は可能であるとおっしゃいました。私はそれでも結構だと思います。行政が出てくることによって信頼があり、また第三者的には大変な保障というか、安心感があります。そのような意味から、今申し上げましたこの漁港及び阪南市の活性化について、この海の駅、メガフロート構想、ましてやこの阪南市総合計画に書かれているようなことについて市長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) お答えいたします。 今、三原議員の方からいろいろご意見を聞かせていただきました。集約した形でお答えさせていただきましたら、メガフロートに関しましては、庄司議員にもお答えいたしましたように、できたら民の方でやっていただければ、失礼ですけれども、行政として予算の伴わない範囲内で最大限度の周辺のご尽力をさせていただこうというふうに考えております。 それと、道の駅と同時に今ご指摘いただきました海の駅、これは阪南市の漁港の活性化におきましたら一番可能性のある計画ではないかというふうに考えております。 そういう中で、ご承知のように大阪府の事業ですけれども、里海公園の整備もほとんど終わりつつあります。あとわずかに残っておりますけれども、そういうことも含めまして、海浜構想ということで、以後大阪府と最大限度の協力、また要請をいたしまして、できればこれも民主導でやっていただくということが前提になると思うんですけれども、海の駅の構想実現、これに関しても要望を含めて頑張っていきたいと考えております。 ○議長(有岡久一君) 6番三原伸一君。 ◆6番(三原伸一君) ご答弁ありがとうございました。私たち議員と市長並びに職員の皆様は、市民の皆様にとって常に安心、希望、幸福、信頼感をもたらす存在でなければならないと思います。今、NHKで放送されている本物の味を求めて料理づくりに挑む「ほんまもん」という番組があります。にせものはいつか見破られ、本物は永遠に輝いていきます。私は、この阪南市総合計画がほんまもんであることを祈ると同時に、そう信じていきたいと思います。阪南市行政が阪南市民の皆様に満足していただけるような最高のサービスを提供できる日が来ることを信じて、私の質問を終わります。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 以上で三原伸一君の一般質問を終わります。 引き続き、二神勝君の一般質問を許します。 それでは、5番二神勝君どうぞ。5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) 皆さんこんにちは。ニ神勝でございます。それでは、通告しておりました3点につきまして一般質問をさせていただきます。 1点目に粗大ごみ。一つ、受付方法の改善についてですが、現在の粗大ごみ受付方法についてどのように行われているかをお教えください。 2点目に、医療サービス。一つ、夜間・休日の小児科診察についてですが、市立病院におきまして小児科診察を実施することにより医療サービスにつながると考えますが、どのようにお考えか、教えてください。 3点目に、ホームページの充実。一つ、申請書ダウンロードサービスについてですが、ホームページについて現状の取り組みと今後の方向性についてお伺いいたします。 泉南市ではホームページを通して役所窓口の各種申請書を提供できるようになっております。 本市におきましても、実施するに当たってそれほど難しいことでもないと思いますし、紙類の節約にもつながると思いますが、このようなサービスについて検討されているのか、お伺いいたします。 以上、3点につきご回答いただきますようよろしくお願いいたします。なお、再質問は自席にて行わせていただきます。 ○議長(有岡久一君) 市長岩室敏和君。 ◎市長(岩室敏和君) 初めに、粗大ごみの受付方法についてお答えいたします。 粗大ごみの受付業務につきましては、現在委託先であります株式会社ユニティで電話受付申し込み制にて行っているところであります。また、電話により申し込みができない方を対象としてファクスでの受付申し込みも行っているところであります。 次に、夜間・休日の小児科診察についてお答えいたします。 阪南市立病院におきましては、地域における中核病院として、市民が安心して生活が送れるよう医療提供に取り組んでおるところでございます。市立病院における休日救急診療体制については、平成13年11月より土曜、日曜、祝日は内科系医師、外科系医師、産婦人科医師各1名が24時間体制で、また平日夜間は当直医師、産婦人科医師各1名が救急患者の対応を行っております。 つきましては、市立病院においての夜間・休日救急診療体制の中での小児科診療実施については、医師の確保等を初めとした課題がありますので、現段階では実施するのは難しいと考えておりますが、今後広域行政の中での実現も含め、医師会等と休日診療について協議してまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。 終わりに、ホームページの充実についてお答えいたします。 本市におきましては、一昨年10月に、広く市民の皆さんに阪南市のことを知っていただくために「阪南市ホームページ」を開設いたしました。このホームページを通しまして、情報を一方的に発信するだけではなく、市民の皆さんと市の双方向の情報交換場所として「市長への提言]や「何でもご意見たまわり所」を設け、「市民の声」として広くご意見を受けているところでございます。 また、申請書のダウンロードサービスにつきましては、現在一般競争入札参加資格審査申請、情報公開、個人情報に係る請求書等のサービスの提供を行っておりますが、今後市民の皆さんに広くご活用いただけるサービスの提供を目指して、さらなるダウンロードサービスの向上に努めてまいります。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) それでは、粗大ごみ受付方法の改善について再質問をさせていただきます。 現在、行っている受付業務については、市役所開庁時のみでありますが、現代社会では夫婦共働きという家庭も多く、本市における現在の受付時間では申し込みができないという家庭があると考えます。そのためにも、夜間や休日に申し込みができるような体制を整えるべきだと考えますが、ご回答をお願いいたします。 ○議長(有岡久一君) 市民部長米原義光君。 ◎市民部長(米原義光君) お答えいたします。 現在、粗大ごみの申し込み受付時間は、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで、祝日は除きますが、電話とファクスで受付を行っているところでございます。 ご質問の粗大ごみの受付業務拡大、夜間や休日につきましては、他市の状況等を調査し、また現在の委託先であります株式会社ユニティと協議を行いまして、検討をしてまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) 市民の皆様に喜ばれると考えますので、早急に協議を行っていただいて改善できますよう、よろしくお願いいたします。 次に、医療サービス、夜間・休日の小児科診察について再質問をさせていただきます。 先ほどの答弁では、夜間・休日救急診療体制での小児科診療実施については、医師の確保等を初めとした課題があり実施は困難とのことですが、今後広域行政の中での実現も含めとありました。広域行政というのは恐らく阪南市、泉南市、岬町の2市1町だと思いますが、それでは2市1町での新たな休日・夜間診療所の設置について動きがあるのか、教えてください。 また、阪南市民の方も多く利用している泉佐野・熊取・田尻休日診療所の状況と、このような体制の中で市民の方々からの要望などはないか、教えてください。 ○議長(有岡久一君) 保健福祉部長石橋国夫君。 ◎保健福祉部長(石橋国夫君) お答えいたします。 まず、1点目の2市1町での新たな休日診療所の設置についてでございますが、かねてから2市1町での休日診療所の問題につきまして、機会あるごとに事務協議を重ねておるところでございますが、設置場所あるいは運営形態等々、非常に難しい問題でございます。残念ながら現時点におきまして具体的な方向性が定まっていないという状況でございますので、ご理解賜りたいと存じます。 2点目の現在の泉佐野・熊取・田尻の休日診療所の利用状況ということでございますが、平成12年度実績でお答えさせていただきます。約730名ということでございます。これは大人も含んで全体ということでご理解賜りたいと存じます。 最後、3点目でございますが、市民からの要望ということでございますが、今までに4件届いております。 以上です。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ご回答ありがとうございます。休日診療所の利用状況が735名もあるとのことですので、ぜひ2市1町での休日・夜間診療所の設置が実現できますようお願いするとともに、先ほどの市長答弁でもありましたように、市民の皆さんが安心できる生活が送れるように医療提供に取り組んでいただきたい、このことを強く要望いたしまして、次の質問に移ります。 次に、ホームページの充実、申請書ダウンロードサービスについて再質問させていただきます。 市役所の窓口ではいろいろな申請がなされていると思いますが、実際の申請件数を教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 市役所での窓口業務すべてに関係する申請件数につきましては、その内容や対応手法などが複雑多岐にわたるため、その詳細についての説明は難しいものがありますので、現在私どもで把握しております主要窓口の申請関係の件数についてお答えさせていただきます。 まず、住民票や戸籍関係の申請については、印鑑証明なども含めて年間で9万件を超える中請があるとのことでございます。 次に、税関系の各種証明などの申請件数が年間約1万6,000件、保険・年金関係ですと、国民健康保険、国民年金、老人医療関係等の申請が月平均約1,600件もあり、年間では2万件近くに上るとのデータを得てございます。それに他の窓口や各施設関係での申請件数を合わせますと、市の事務全般に関係する申請件数はかなりのものになると考えてございます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ありがとうございます。そのような膨大な件数の申請があるということですが、実際に市民の皆様が窓口に申請に訪れるときに、申請時に印鑑などの必要なものを知らなかったり、あるいは忘れたりすることが多々あるかと思いますが、そのような場合の対応はどのようにしているのかをお伺いいたします。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 各窓口での申請関係に係る対応については、それぞれの窓口部局により、またその申請事務の内容などにより異なってきますので、印鑑や必要書類などを忘れられた場合は、すべての窓口で同一の対応をしているのではなく、それぞれの申請に応じた対応がなされているものと思っております。できましたら、事前に申請の様式などを人手いたしまして、申請に必要なものを確認できればこのようなことは少なくなるかと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ホームページに関連して、またこれを活用した申請書などのダウンロードサービスについて、市民の方々からの意見、要望や苦情はありませんか。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 ホームページの開設以来、市役所の事務全般にわたる意見、要望あるいは苦情について200件を超えるメールをいただいております。そのうち、このホームページ自体やインターネットに関連する意見や要望については、10件余り含まれているとの報告を受けております。 その内容につきましては、ホームページで公表しているデータの内容更新の迅速化を求める意見が多くございまして、申請書類のダウンロードサービスに関しましては、関係事業者から指名願関係の申請書の提供を求める要望を初めといたしまして、申請書類の提供に関する要望が数件寄せられてございます。これらの意見や要望に可能な範囲でこたえていきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ホームページにて事前に書類を作成し、市民の皆様に喜ばれると考えますが、どのようにお考えか、教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 ホームページより各種申請様式をダウンロードし、自宅等で必要事項を記入することで、窓口での所要時間の短縮にもなり有用であると、このように考えている次第でございます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ありがとうございます。近隣の市町村の状況を把握されていますでしょうか、教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 近隣の市でもダウンロードサービスを実施していることは存じております。なお、先ほどの市長答弁にもありましたように、本市におきましてもホームページ開設後に時報公開、個人情報と指名願関係様式のダウンロードが可能となってございます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ホームページにて申請書のダウンロードのサービスは検討されておりますか、教えてください。
    ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答えいたします。 来年度、平成14年度中に地域イントラネット基盤施設整備事業の一環といたしまして、議員ご指摘の情報発信、情報提供を目指してホームページの充実を図ってまいりたいと、このように考えてございます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) 実施時期はいつごろになるでしょうか、教えてください。 ○議長(有岡久一君) 総務部長直川清次君。 ◎総務部長(直川清次君) お答え申し上げます。 地域イントラネット基盤施設整備事業が完了いたします平成15年の早い時胡より実施したいと、このように考えております。 以上でございます。 ○議長(有岡久一君) 5番二神勝君。 ◆5番(二神勝君) ありがとうございます。早期実施できますようよろしくお願いいたします。 今後とも市民の皆様のさまざまな意見や要望の声を大切にしていくことを決意とし、この3点につきましても一日でも早く実施できるようお願いするとともに、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(有岡久一君) 以上で二神勝君の一般質問を終わります。 お諮りします。本日の会議はこれで延会したいと思います。 ご異議ありませんか。      〔「異議なし」の声あり〕 ○議長(有岡久一君) 異議なしと認めます。したがって、本日の会議は延会することに決定しました。 なお、明日も午前10時に再開しますので、よろしくお願いします。     ------------------------------ △延会 午後3時50分...